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がん治療学述術講演会 in Gifu ―オプジーボ 胃癌承認記念講演会―

投稿日:2017年11月15日 (水)

2017年11月15日に岐阜県総合医療センター 呼吸器内科 都竹晃文先生、当院薬剤主任 飯原大稔先生、そして熊本大学消化器外科 馬場秀夫教授をお招きし、がん治療学述術講演会 in Gifu ―オプジーボ 胃癌承認記念講演会― が行われました。

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Session. I 教育講演では、岐阜大学大学院 消化器病態学 清水雅仁教授が司会をされ、①『ニボルマブ使用経験からの学び』について岐阜県総合医療センター呼吸器内科医長の都竹晃文先生に御講演いただき、②『ニボルマブ投与時に見ておくべき検査項目』について岐阜大学医学部付属病院 薬剤主任 飯原大稔先生にご講演いただきました。都竹先生からは、ニボルマブ投与の先輩にあたる肺がん領域における使用経験を、症例を提示していただきながら、治療効果や副作用マネージメントについて丁寧に教えていただきました。飯原先生からは、現在の本邦でのニボルマブの使用状況から、当院でのirAEをはじめとした副作用の発現時期やその特徴について講演いただきました。

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座長 清水雅仁教授 演者 都竹晃文先生 演者 飯原大稔先生

Session II. 特別講演では、岐阜大学大学院腫瘍制御学講座腫瘍外科学分野 吉田和弘教授が司会をされ、『胃癌治療における免疫療法の効果と特性』というテーマで、熊本大学大学院生命科学研究部 消化器外科 馬場秀夫教授に講演をしていただきました。

1.「手術療法に影響を及ぼす因子」では、様々な胃癌の臨床試験から得られたエビデンスをもとに、予後向上のための手術に関する基本的な考え方を提示していただきました。開腹・腹腔鏡に関わらず、術後合併症を起こさない手術の重要性を感じました。2.「免疫療法の効果と特性」では、がん免疫の機序から免疫チェックポイント阻害剤の効果予測、胃癌におけるPD-L1の発現まで大変わかりやすく教えていただきました。また、固形癌におけるPD-L1の発現と腫瘍浸潤リンパ球(TIL)やTAMなど腫瘍微小環境との関連も大変興味深く、熊本大学のCAFsと高発現遺伝子の研究成果は素晴らしく、当科の大学院生はじめ一同、大変刺激をいただきました。最後に、3.「今後の医療」では、TED「エイブラハム・バルキーズ:医師の手が持つ力」をご紹介いただき、将来AIが活用されると思われる臨床現場においても、忘れてはいけない「儀式」があることを再認識させられました。馬場教授の医師としてのフィロソフィーであろうと、大変感銘を受けました。

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特別講演 座長 吉田和弘教授 特別講演 演者 馬場秀夫教授
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謝辞
日本消化器癌発生学会開催の直前にも関わらず、消化器癌における臨床・研究をリードされておられる馬場教授に岐阜の地で講演して頂き、大変実りある会となりました。遠路はるばる岐阜に来て頂き、本当にありがとうございました。医局一同感謝申し上げます。

文責 今井 健晴