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岐阜外科DICフォーラム2018 が開催されました

投稿日:2018年4月12日 (木)

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2018年4月12日に岐阜市民病院薬剤部 福田聖啓先生、岐阜県総合医療センター外科 三井範基先生、当科 田中善宏先生、そして慶應義塾大学医学部外科学教授 北川雄光先生をお招きし、岐阜外科DICフォーラム2018が行われました。

当日は岐阜県各病院の医師のみならず、医療スタッフの方々も多く参加いただき、急遽座席が増設されるほどの大盛況でした。みなさんのDIC治療への関心、そして北川教授の最前線の講演をお聞きしたいという思いがうかがわれました。

開会の辞として、岐阜大学高度先進外科学分野教授 土井 潔先生にご挨拶をいただきました。

一般演題 では、大垣市民病院外科部長 前田敦行先生が司会をされ、①岐阜市民病院薬剤部 福田聖啓先生に『当院におけるrTMの使用実績と薬剤部の立場から見た注意点』について、②岐阜県総合医療センター外科 三井範基先生に『初発時に癌性DIC併発していた切除不能S状結腸癌患者の1例』について、③当科 田中善宏先生に『当院で経験した癌関連DIC治療成績』について御発表いただきました。各施設で実際に経験した症例を提示していただき、癌性DICの発生頻度や治療状況、またそこから見えてきたrTMの可能性について検討していただきました。

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福田聖啓先生 三井範基先生 田中善宏先生

特別講演では、岐阜大学大学院医学系研究科腫瘍外科学 吉田和弘教授が司会をされました。

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特別講演 座長 吉田和弘教授

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特別講演  北川雄光教授

特別講演では、『外科侵襲学と腫瘍学のクロストーク~炎症・凝固異常とがん転移をめぐって~』というテーマで、慶應義塾大学医学部外科学 北川雄光教授に御講演をいただきました。

まず、1990年代のMRSA out break、SIRSの概念の提唱といった日本の世界の外科侵襲学の歴史から、北川教授が敗血症と急性肺障害をテーマに研究された経緯をご紹介いただきました。そして、食道癌手術をはじめ、外科的合併症のみならず内科的合併症においても予後不良因子となり得ることがわかり、炎症・外科侵襲と癌転移や進行との関連が考えられました。その根拠として、IL-8やCXCL-8といったサイトカインのみならず、HMGB1やTreg、TGF-βといった様々な分子に着目して基礎実験をされた成果をお話しいただきました。これらをふまえ、rTMや好中球エラスターゼ阻害剤の間接的な(もしくは直接的な)抗腫瘍効果が得られる可能性が示唆されました。炎症、侵襲、凝固異常、そして癌転移は敗血症の病態の中で密接に関わっている可能性が良くわかりました。大変膨大な基礎データや臨床データを大変わかりやすくお話しいただき、皆、理解が深まりました。

最後に閉会の辞として、松波総合病院 理事長 松波英寿先生にご挨拶をいただきました。

謝辞

日本のオピニオンリーダーであられる北川雄光教授に、大変ご多忙の中、岐阜の地で御講演していただき、大変貴重な機会となりました。誠にありがとうございました。医局一同、心より感謝申し上げます。