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Takeda Colorectal Cancer Seminar in Gifuが開催されました

投稿日:2019年1月17日 (木)

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2019年1月17日に東京大学医学部附属病院 肝胆膵外科教授 長谷川 潔先生をお招きし、 Takeda Colorectal Cancer Seminar in Gifuを開催しました。

【基調講演】

演者:岐阜大学大学院 医学系研究科 がん先端医療開発学講座 准教授 松橋 延壽先生

座長:大垣市民病院 外科部長 前田 敦行先生

テーマ:『新たな大腸癌治療ガイドラインを考慮した治療戦略』

基調講演では、大垣市民病院 外科部長 前田 敦行先生が司会をされ、当科の岐阜大学大学院 医学系研究科 がん先端医療開発学講座 准教授 松橋 延壽先生に講演いただきました。

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座長:大垣市民病院外科部長 前田敦行先生

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演者:岐阜大学大学院がん先端医療開発学講座 准教授 松橋延壽先生

松橋 延壽先生は、『新たな大腸癌治療ガイドラインを考慮した治療戦略』をテーマに、直腸癌CRTの歴史、今年新たに発表される大腸癌治療ガイドラインを考慮した1st lineにおける抗EGFR抗体の使い方、FOLFOXIRIの使い所について、当科での使用状況・治療成績、症例提示を含めて話されました。

【特別講演】

座長:岐阜大学医学部附属病院 病院長 吉田 和弘先生

演者:東京大学医学部附属病院 肝胆膵外科教授 長谷川 潔先生

テーマ:『大腸癌肝転移に対する外科治療の変遷と今後の展望』

特別講演では、岐阜大学医学部附属病院長・腫瘍外科 吉田和弘教授が司会をされ、東京大学医学部附属病院 肝胆膵外科教授 長谷川 潔先生に御講演いただきました。

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岐阜大学医学部附属病院長・腫瘍外科 吉田和弘教授

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東京大学医学部附属病院 肝胆膵外科教授 長谷川 潔先生

長谷川 潔先生には、『大腸癌肝転移に対する外科治療の変遷と今後の展望』のテーマで御講演いただきました。

まず大腸癌肝転移に対する化学療法では、補助療法とConversion手術を狙った治療についてご説明いただき、その中で55個の多発肝転移に対する積極的な肝切除症例をお示しいただき、詳細な術前・手術シェーマに大変感銘を受け、改めて術前評価を綿密に行うことの大切さを痛感しました。

続いて、NEXTO試験(切除不能または困難な肝転移を有するKRAS野生型大腸癌を対象としたmFOLFOX6+セツキシマブ導入化学療法後における肝転移R0切除率・安全性の検討)の治療成績をお示しいただきました。Conversion手術での問題点として、グリソン浸潤をどう見極めるか、化学療法で主要脈管浸潤は解除されるか、画像上消失した病変(DLM:Disappearing Liver Metastasis)の治療方針・成績について、症例提示を含めて、詳細にご説明いただきました。また残肝機能を考慮した肝部分切除術を基本とする、東京大学肝胆膵外科の大腸癌肝転移に対する肝切除指針をお示しいただき、高度肝静脈浸潤症例に対する肝静脈再建もご提示いただきました。最後は、同時性肝転移や肝転移個数によっての治療戦略、oxaliplatin, irinotecanの上乗せ効果についても、今後の検討課題・展望として、お教えいただきました。

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謝辞

長谷川 潔先生には平日の夜間にもかかわらず、ご多忙の中、岐阜で御講演していただき誠にありがとうございました。大腸癌、特に肝転移治療について学ぶ、またとない機会となりました。医局一同、心より感謝申し上げます。

文責:田中秀治、松橋延壽