診療科等別プログラム

第三内科

三内科の後期臨床研修では、「専門医コース」と「研究コース」の2つが選択できます。
当科では、糖尿病と内分泌疾患を中心に専門的な症例を経験します。免疫膠原病,動脈硬化,消化器疾患,肥満症にも力を入れています。特に、糖尿病,内分泌疾患,膠原病は全身疾患なので、加えて一般内科を広く研鑽することが求められます。内科全般の臨床経験は、認定内科医だけでなく内科専門医の取得にも役立ちます。
「研究コース」では、原則として4年間の大学院(博士課程)で基礎的あるいは臨床的な研究に従事して学位を取得します(社会人大学院や論文博士の場合もあります)。学外病院で専門医を取得してから研究を始めたり、あるいは大学で研究をしながら認定医や専門医を取得することも可能です。

専門医コース

内科領域のサブスペシャリティーの学会専門医を取得するには、申請時に基本学会である内科学会認定内科医であることが必須条件です。研修期間の算定には学会員であることが必要ですので、未会員のひとはすぐに内科学会に入会しましょう。各学会の専門医の資格は、取得後は5年ごとの更新が必要です。 第三内科では、日本糖尿病学会,日本内分泌学会,日本消化器内視鏡学会,日本人類遺伝学会,日本リウマチ学会,日本甲状腺学会の専門医の取得に重点を置いています。また、日本病態栄養学会のNSTコーディネーターの資格取得も可能です。

1 日本内科学会認定内科医と専門医

認定内科医が、ほとんどの内科サブスペシャリティー学会の専門医申請の基本資格となります。初期研修2年間の後に、内科学会指定の教育病院あるいは教育関連病院で内科研修を行ないます。認定内科医のためには、合計で3年間の研修が必要です(専門医は6年以上)。大学で後期研修を行うと、基本的に認定内科医の受験資格は満たされます。 申請資格の詳細は学会のホームページを参照して下さい。

2 日本糖尿病学会専門医

申請時において、継続3年以上の会員歴があること(指導医は10年)。以下の認定教育施設として認定された施設で、認定内科医受験資格が発生した日より3年間の糖尿病臨床の研修が必要です。専門医申請には、筆頭者での学会発表2編が必要なので研修医の時から積極的に症例報告をしましょう。次段階に指導医を取得すると、勤務病院を学会認定施設にして重要な専門職務を担います。指導医の取得には、10年の会員歴と5編の発表(少なくとも1編は臨床論文による発表)が必要となります。

岐阜県内の学会認定の教育施設:

  • 岐阜大学病院
  • 松波総合病院内科
  • 大垣市民病院糖尿病腎臓内科
  • 海津市医師会病院内科
  • 木沢記念病院内分泌代謝科
  • 岐阜県総合医療センター総合内科
  • 岐阜赤十字病院第三内科
  • 高山赤十字病院内科
  • 羽島市民病院内科
3 日本内分泌学会専門医

申請時において、継続4年以上の会員歴があること(指導医は10年)。認定教育施設として認定された施設で、認定内科医受験資格が派生した日より3年以上の内分泌代謝臨床(糖尿病を含む)の研修が必要です。

岐阜県内の学会認定の教育施設:

  • 岐阜大学病院
  • 松波総合病院内科
  • 岐阜県総合医療センター総合内科
  • 岐阜赤十字病院第三内科
  • 高山赤十字病院内科
  • 羽島市民病院内科
  • 県立多治見病院内分泌内科
  • 土岐市立総合病院内分泌代謝科
4 日本消化器内視鏡学会専門医

申請時において、継続5年以上の会員歴があることと、学会認定の指導施設において5年以上研修し、所定の技能ならびに経験を持っていることが必要です。

5 日本人類遺伝学会専門医

将来のオーダーメイド医療の実践のためには遺伝子診療が重要な役割を果たします。メンデル遺伝疾患や糖尿病などの多因子遺伝疾患(生活習慣病)の遺伝子診断や遺伝カウンセリングを行なうための専門知識と技能を修得します。研修にあたって、先ず学会に研修開始届けを提出します。本専門医に関しては、内科学会認定内科医である必要はありません。

研究・大学院コース

大学院への入学はローテート研修以降であれば随時入学可能ですが、当科の研究では臨床的な素養が重要なので、基本的には認定内科医を申請できるレベ ルに到達してから研究を開始します。大学院では臨床と研究を平行させることになります。研究が面白くなれば、さらに発展させるために留学も可能です。研究 分野については、生活習慣病に焦点を当てた研究が中心となりますが、基本的には遺伝子工学を駆使した先端研究です。
現時点で以下の研究テーマが進行中です。糖尿病遺伝子の探索、インスリン分泌と作用機構の解明、薬剤感受性体質の診断法の開発、膵島再生医療の開発。動脈 硬化症の病態解析と非侵襲的診断法の開発。肥満症と中枢性の食欲調節障害の解析。消化管ホルモンによるインスリン分泌調節と膵b細胞の分化誘導に関する研 究。生活習慣病の分子疫学的研究と体質管理法の開発(県との連携)。副腎細胞の分化機構と細胞特異性の解明、副腎ホルモンの合成・作用機構の解明。高血圧 症の病態解析と発生機序の解明。これらの先端研究を岐阜大学だけでなく、国内の大学(京都大,大阪大,群馬大,滋賀医大など)や海外の研究施設(米国シカ ゴ大,テキサス大,ベイラー医科大,英国エクセター大,韓国全南大,デンマークステノ糖尿病センターなど)と共同で展開しています。
このように多彩な範囲で先駆的研究を進めており、医局員がインパクトの高い一流の国際雑誌や国際学会で論文発表を行っています。特に、糖尿病遺伝子研究で は世界のトップレベルに位置し(世界で最も多く原因遺伝子を発見している)、国から多額の研究助成を受けています。また当教室は、糖尿病遺伝子診断の拠点 として全国から多くの検査依頼を受け入れています。
産・官・学が連携した研究プロジェクトも推進しています。新しいマテリアルを用いた診断法,創薬,代替医療などを地域産業や異分野(農学,工学,化学な ど)との連携のもとに開発しています。ベンチャー企業とも連携しています。先端医療の開発研究では実用化のための特許申請を推奨していますが、研究を遂行 した者は基本的に発明者に加わります。

以上のような挑戦的な研究に参加して新しい発見や発明をし、岐阜大学から医学フロンティアを大きく前進させましょう。


岐阜大学医学部附属病院 地域医療医学センター MEDC 内視鏡 東海キャリアPro