診療科等別プログラム

皮膚科

皮膚科の後期臨床研修は、1)専門医コース,2)大学院コースの2つが選択できます。
皮膚科専門医の取得には、学会加入後5年以上の学会認定専門医研修施設における研修,講習会・学会参加,一定以上の学会報告,学術誌への自著論文掲載等の条件を満たして申請し、毎年8月上旬の筆記試験,口頭試問の合格が必要です。
専門医取得めざして、岐阜大学医学部附属病院,関連病院のうち学会認定専門医研修施設で、皮膚科医としての専門知識・技術の習得を行います。

専門医コース

卒後1年目:卒後初期臨床研修

卒後2年目:卒後初期臨床研修

卒後3年目:岐阜大学医学部附属病院医員として皮膚科医の初期研修を1年間

卒後4~6年目:岐阜大学医学部附属病院医員または学会認定専門医研修施設において研修
卒後6年目の夏に専門医認定試験を受験
合格すると10月1日付けで専門医登録

  1. 卒後3~4年目に高次救命治療センターに6ヶ月間研修が可能です。
  2. 卒後4~6年目の関連病院での研修は1~2年の期間で大学病院を含めて平均2箇所異動し、病院・地域に即した様々な研修を行います。
  3. 当科関連病院で学会認定専門医研修施設は、次の病院があります。
    岐阜県総合医療センター,県立下呂温泉病院,岐阜市民病院,大垣市民病院,春日井市民病院,土岐市立総合病院,揖斐厚生病院,高山赤十字病院,羽島市民病院,中濃厚生病院(2007.4.現在)
  4. 専門医は5年ごとに更新が必要です。

卒後初期研修の間に皮膚科選択を決めた場合、病院の卒後研修プログラムによって2年目に皮膚科を選択できる研修病院があります。
卒後初期研修期間 に、卒後3年目から皮膚科卒後研修プログラムを選択すると決めた場合は、日本皮膚科学会に早期に加入されることを勧めます。加入には評議員2名の推薦が必 要です。大学病院皮膚科医局にご相談下さい。学会入会後の初期研修期間も換算されるため専門医取得が早くなります。その場合、卒後研修2年目に皮膚科を選 択されると学会発表等研修が早期から開始できます。
当科では、5年で専門医取得を目標に研修指導しています。一つの臨床的目標になるため、後から 取得すればよい,と考えないで、5年で取得するという目標のもとに研修を行ってください。なお、岐阜大学における最近10年間の皮膚科専門医合格率は 96%と全国平均(85%)を大きく上回っています。

大学院コース

臨床だけでなく、研究にも興味がある場合、早期に医学博士号を取得したい場合の選択に大学院コースがあります。

卒後1年目:卒後初期臨床研修

卒後2年目:卒後初期臨床研修

卒後3年目:岐阜大学医学部附属病院医員として皮膚科医の初期研修を1年間

卒後4年目:大学院入学。夜間大学院生として、臨床の研修の間に研究の基礎を学ぶ。
学会認定専門医研修施設において1年間の研修

卒後5~7年目:大学院として研究を行う。大学での外来業務・病棟担当はなく、近郊の病院で皮膚科外来での診療を1~2回/週、手伝いながら、臨床知識・技術の取得を続けます。

この間、初期研修修了後6年目の夏に専門医認定試験を受験。

  1. 専門医取得までの臨床に携わる期間が短いので、積極的に必要な条件を取得するように努力します。進路を早期に決めた場合は、卒後研修2年目に皮膚科を選択されると学会発表等研修が早期から開始できます。
  2. 大学院は、卒後5年目以降でも入学できます。臨床を続けていくうちに興味をもたれた場合も相談してください。
到達目標

以下に、日本皮膚科学会の示す研修目標・内容について項目を中心に抜粋して示します。
医学一般の知識に加えて、皮膚科専門知識・技術の修得を行い ます。手術についても術者・手術野の消毒,清潔野の設定から、Z形成術,植皮術の適応・実施を目標に定めています。各論の項目の疾患については概念・臨床 症状・病理組織像・鑑別疾患・予後・治療等について熟知し、治療を行う。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医研修目標および研修内容(平成15年12月改訂)〈抜粋〉

1)研修の目標

医師としての全般的基本能力の修練を基盤に、皮膚疾患の高度な専門的知識・診断・治療技術を修得し、関連領域に関する広い視野をもって診療内容を高める。皮膚科の進歩に積極的に携わり、患者と医師との共同作業としての医療の進歩に努める。また医師としてまた皮膚科専門医として、医の倫理の確立に努め、医療情報の開示など社会的要望に応える。

2)研修内容の概説

皮膚科専門医の研修内容を、Ⅰ医学一般,Ⅱ皮膚科学総論,Ⅲ皮膚科学各論の3つに分け、それぞれについてユニットで項目分けを行った。

コースⅠ:医学一般
ユニット1.健康管理,予防医学
ユニット2.医療に関する法律,医療問題全般についての知識
ユニット3.健康保険制度と保険診療についての知識
ユニット4.Evidence-based medicine(EBM) と治療ガイドライン
ユニット5.Quality of Life (QOL)
ユニット6.インフォームド・コンセントとカルテ開示,セカンドオピニオン
コースⅡ:皮膚科学総論
ユニット1.構造と機能
ユニット2.病態生理
ユニット3.診断・検査
ユニット4.治療
コースⅢ:皮膚科学各論
一般目標:コースⅠ,Ⅱの研修を基礎として、各種の皮膚疾患全般について必要な知識・技術・態度を修得し、実際の診療に当たって個々の症例に応じた適切な診断・治療・指導を独力で行い、専門医としての実力が発揮できるようになることを目標とする。
※ 研修項目
(1)皮膚炎・湿疹,(2)紅皮症,(3)蕁麻疹,(4)痒疹,(5)そう痒症,(6)薬疹,(7)血管・リンパ管の疾患,(8)紅斑症,(9)角化症, (10)炎症性角化症と膿疱症,(11)水疱症,(12)膠原病および類症,(13)代謝異常症,(14)軟部組織(皮下脂肪組織・筋肉)疾患,(15) 肉芽腫症,(16)太陽光線による皮膚障害,(17)放射線皮膚障害,(18)熱傷,(19)皮膚潰瘍,(20)褥瘡,(21)色素異常症,(22)母斑 と母斑症,(23)皮膚形成異常,(24)遺伝性結合織病,(25)上皮性腫瘍・神経系腫瘍,(26)間葉系腫瘍,(27)リンパ腫と類症,(28)メラ ノサイト系腫瘍,(29)ウイルス感染症,(30)細菌感染症,(31)真菌感染症,(32)抗酸菌感染症,(33)性感染症(STD),(34)動物性 皮膚症・寄生虫症,(35)附属器疾患(汗器官・脂腺・毛髪・爪),(36)粘膜疾患,(37)全身疾患と皮膚
コース別プログラム例


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