診療科等別プログラム

脳神経外科

岐阜大学脳神経外科では後期卒後研修医を広く募集しています。
脳神経外科は脳や脊髄などの中枢神経や末梢神経疾患の診断と治療、研究をおこなう時代の最先端を担う分野です。救急疾患も多く、「人」としての本質に直結 した「脳」にメスを入れるという大変責任の重い仕事ですが、それだけにやりがいの大きい仕事です。私たちは、若く、情熱にあふれた人材を求めています。脳 神経外科、神経科学に興味のある方は是非私たちと一緒に脳神経外科の道を歩みましょう。
脳卒中は日本人の死因の上位を占めるのみならず、寝たきりや機能障害の原因疾患として最も頻度の高い疾患です。今後、高齢化により益々増加することが予想 される脳卒中の専門医を育成するために、神経内科・老年内科と脳神経外科が共同して脳卒中専攻コースを立ち上げました。「手術は苦手だけれど脳卒中には興 味がある」という方は、是非ご相談下さい。

問い合わせや見学、実習など随時受け付けています。
下記の電話、Fax、e-mailいずれかで御連絡下さい。

〒501-1194 岐阜市柳戸1-1 岐阜大学医学部脳神経外科
担当:岩間(教授)、矢野(医局長)のいずれかまで
電話:058-230-6271(医局直通)
Fax:058-230-6272(医局直通)
e-mail: nohgeka@gifu-u.ac.jp(医局専用アドレス)

岐阜大学医学部脳神経外科の歴史と概要

岐阜大学医学部脳神経外科教室の創設は昭和61年と比較的最近ですが、岐阜大学における脳神経外科診療の歴史は古く、昭和31年岐阜大学第2外科初代竹友 隆雄教授の就任に遡ります。その後第2外科教室の臨床・研究の柱の1つとして脳神経外科が引き継がれ、第二代坂田一記教授時代の昭和61年、当時第2外科 講師であった山田 弘先生が第2外科から独立する形で脳神経外科教室初代教授に就任し、以後平成8年からは第二代坂井 昇教授、平成16年からは第三代岩間 亨教授と引き継がれ現在に至っています。
そのような歴史もあって、岐阜大学脳神経外科は同門会員数99名を数え、中部8県下12大学医学部(医科大学)脳神経外科教室の中では、名古屋大学、金沢 大学に次いで3番目に大きな教室です。現在、岐阜県、愛知県を中心に20の関連病院と3カ所の医師派遣施設を有しています。また、同門の9名が開業、3名 が保健医療行政に携わっており、広く地域医療に貢献しています。

A.脳神経外科専攻コース

岐阜大学医学部脳神経外科では、後期臨床研修で脳神経外科専門医としての診断、治療にかかわる知識、技術の修得を行います。脳神経外科臨床のみならず、神 経科学に関する基礎知識、研究経験は脳神経外科医にとって極めて重要であるとの考えから、脳神経外科としての臨床を数年経験した後、大学院に進学し(脳神 経外科専攻大学院コース)基礎医学的あるいは臨床医学的研究を行うことを基本としていますが、希望により臨床に専従する(脳神経外科専攻専門医コース)こ とも可能です。
脳神経外科には脳神経外科学会専門医認定制度があり、脳神経外科専攻コースでは専門医取得を目標としています。専門医認定基準として、①2年間の卒後初期 臨床研修の後、脳神経外科学会認定専門医のもとで通算4年以上の訓練を受けたもの(この間3年以上は脳神経外科臨床に専従するもの)。②4年以上脳神経外 科学会正会員であること、の二つの要件があります。卒後3年目から脳神経外科で研修を開始した場合、最短で卒後7年目に専門医認定試験を受験することが可 能です。脳神経外科専門医認定試験の合格率は60-70%であり各科の専門医試験の中では難関の1つですが、岐阜大学脳神経外科出身者の成績は全国で最高 レベルを達成しています。<参考1>
なお、当院は日本脳神経血管内治療学会専門医訓練施設および日本脳卒中学会認定研修教育病院でもあり、これらの学会認定専門医の取得も可能です。

研修システム

卒後初期臨床研修修了後、脳神経外科専攻を選択された場合、3年目から岐阜大学医学部附属病院あるいはその関連病院<参考2>にて脳神経外科研修を行います。それぞれの研修病院には地域性や対象疾患に特徴がありますので、幅広い研修を行うため通常1~2年で研修病院を異動します。<参考2>に示した関連病院は全て脳神経外科学会認定専門医の研修指定施設です。
2~4年の脳神経外科研修の後、大学院に進学しますが、岐阜大学大学院には一般大学院コースと社会人大学院コースがあり、一般大学院コースは修了まで研究 専従(ただし、週2日程度の臨床勤務あり)、社会人大学院コースは医学部附属病院あるいは関連病院に勤務しながら研究を行います。大学院進学の時期は、大 学および関連病院の医師定員の充足状態と本人の希望とで決定しています。研究のテーマについては<参考3>を参照ください。
脳神経外科専門医を取得し大学院を修了した後は、よりレベルの高い脳神経外科臨床、手術手技の修得を目指すとともに、指導医として後進の指導にあたります。また、大学院修了後国外の施設に留学し研究を継続することも可能です。<参考4>

脳神経外科専攻大学院コース(例)
卒後1-2年目:
卒後初期臨床研修
卒後3-4年目:
脳神経外科研修(大学病院あるいは関連病院)
卒後5年目:
大学院進学(社会人大学院コースの場合は臨床研修と研究)
卒後6年目:
大学院(社会人大学院コースの場合は臨床研修と研究)
卒後7年目:
大学院(脳神経外科専門医認定試験受験)
卒後8年目:
大学院修了,大学病院あるいは関連病院に専門医として勤務
到達目標
卒後3年目:
後期臨床研修開始
診断・検査:神経所見・意識障害の判定,CT・MRI・SPECTの読影,脳血管撮影(助手)・経頭蓋超音波ドップラーの実施
患者管理・処置:術前術後の指示,頭部外傷患者管理,中心静脈穿刺
手術:穿頭血腫除去術(術者),開頭術(助手),水頭症手術(助手)
卒後4年目:
脳神経外科研修(大学病院あるいは関連病院)
診断・検査:脳血管撮影(術者)・頚部エコーの実施
患者管理・処置:脳腫瘍および脳血管障害患者管理,化学療法管理
手術:開頭術(術者),水頭症手術(術者),開頭血腫除去術(助手)
卒後5-6年目:
脳神経外科臨床研修/研究
診断・検査:脳神経外科疾患の総合診断
患者管理・処置:バルビタール療法,脳底体温療法
手術:開頭血腫除去術(術者),脳腫瘍摘出術(術者/助手),血管吻合術(術者/助手),動脈内局所線溶療法(術者/助手),脳動脈瘤クリッピング術(助手)
卒後7年目:
脳神経外科専門医取得
B.脳卒中専攻コース

脳卒中専攻コースでは、脳卒中専門医として必要な診断、治療にかかわる知識、技術の修得を行い、将来の脳卒中診療を担う人材を育成します(岐阜大学医学部 附属病院にも脳卒中科を開設予定です)。脳卒中は全身病であるため、神経内科や脳神経外科といった神経領域のみならず、関連する各領域(循環器、代謝・糖 尿病、動脈硬化、呼吸器など)に関しても研修を行ないます。
新たなコースであるため、研修の詳細は確定していませんが、脳神経外科ならびに神経内科・老年科を6-12ヵ月ずつローテイトした後、各人の希望相談によ り他科研修を予定しています。その後、日本国内の有数な脳卒中診療科・脳血管内科(国立循環器病センター、国立病院機構九州医療センター、川崎医科大学な ど)への派遣研修を計画しています(各病院によりレジデント試験等あり)。脳卒中医としての臨床を数年経験した後、大学院に進学し基礎医学的あるいは臨床 医学的研究を行なって頂くことを考えていますが、希望により臨床に専従することも可能です。
当院は日本脳卒中学会認定研修教育病院となっていますが、脳卒中学会専門医認定制度は二階建て専門医制度となっているため、その取得には脳神経外科学会や 神経内科学会、リハビリテーション学会などの専門医を持っていることが条件となっています。希望により、まず脳神経外科学会専門医あるいは神経内科学会専 門医のいずれかを取得できることを目標に指導します。これらを取得していれば、あとは3年間以上脳卒中学会の会員であれば受験可能です。また、同時に日本 脳神経血管内治療学会専門医の取得も可能です。

研修システム

卒後初期臨床研修修了後、脳卒中専攻コースを選択された場合、3年目から岐阜大学医学部附属病院あるいはその関連病院にて脳神経外科研修あるいは神経内 科・老年科研修を行います。脳神経外科と神経内科・老年科を6-12ヵ月ずつローテイトした後、希望により関連各科のローテイト、さらに国内有力施設への 派遣を予定しています。
約4年間の研修の後、大学院に進学の上、基礎研究、臨床研究を行い、この大学院在学中に、神経内科学会専門医あるいは脳神経外科学会専門医の取得に引き続 き、脳卒中学会専門医の取得を目指します。大学院を修了した後は脳卒中科、脳神経外科、神経内科何れかの診療科で、よりハイレベルな高い臨床、指導医とし て後進の指導にあたります。また、大学院修了後国外の施設に留学し研究を継続することも可能です。<参考4>

脳卒中専攻大学院コース(例)
卒後1-2年目:
卒後初期臨床研修
卒後3年目:
脳神経外科or神経内科・老年内科研修(大学病院)
卒後4年目:
神経内科・老年内科or脳神経外科研修(大学病院)
卒後5-6年目:
国内有力施設派遣
卒後7年目:
大学院進学(社会人大学院コースの場合は臨床研修と研究)(神経内科専門医,脳神経外科専門医認定試験受験)
卒後8年目:
大学院(脳卒中学会専門医認定試験受験)
卒後10年目:
大学院修了,大学病院あるいは関連病院に専門医として勤務

<参考1> 岐阜大学医学部脳神経外科 脳神経外科専門医試験成績(過去10年間)

年度 受験者数 合格者 合格率
平成 19 6名 4名 67%
平成 18 2名 2名 100%
平成 17 0名 0名 -
平成 16 2名 2名 100%
平成 15 3名 3名 100%
平成 14 3名 3名 100%
平成 13 3名 3名 100%
平成 12 3名 3名 100%
平成 11 4名 4名 100%
平成 10 3名 2名 67%

<参考2> 関連病院

  • 岐阜県総合医療センター(岐阜県岐阜市)
  • 岐阜市民病院(岐阜県岐阜市)
  • 朝日大学歯学部附属村上記念病院(岐阜県岐阜市)
  • 国立病院機構長良医療センター(岐阜県岐阜市)
  • 岐阜中央病院(岐阜県岐阜市)
  • 岐阜赤十字病院(岐阜県岐阜市)
  • 羽島市民病院(岐阜県羽島市)
  • 松波総合病院(岐阜県羽島郡)
  • 揖斐厚生病院(岐阜県揖斐郡)
  • 東海中央病院(岐阜県各務原市)
  • 土岐市立総合病院(岐阜県土岐市)
  • 木澤記念病院(岐阜県美濃加茂市)
  • 中部療護センター(岐阜県美濃加茂市)
  • 岐阜県立下呂温泉病院(岐阜県下呂市)
  • 高山赤十字病院(岐阜県高山市)
  • 鷲見病院(岐阜県郡上市)
  • 総合大雄会病院(愛知県一宮市)
  • 犬山中央病院(愛知県犬山市)
  • 国立病院機構豊橋医療センター(愛知県豊橋市)
  • 静岡市立静岡病院(静岡県静岡市)

常勤医師派遣病院

  • 国立循環器病センター(大阪府吹田市)
  • 秋田県立脳血管研究センター(秋田県秋田市)
  • 岐阜大学医学部附属病院高次救命治療センター(岐阜県岐阜市)

<参考3> 最近の主な研究テーマ

  • 脳の虚血耐性に関する研究
  • 脳虚血の進行メカニズムに関する研究
  • 脳腫瘍細胞の細胞死に関する研究
  • 神経幹細胞を用いた神経再生に関する研究
  • 脳腫瘍幹細胞を用いた新たな治療法に関する研究
  • 高次脳機能障害の画像診断に関する研究
  • PETを用いた脳腫瘍診断に関する研究 など

<参考4> 主な留学先(過去10年間)

  • 米国国立衛生研究所(米国)
  • ハーバード大学(米国)
  • ニューヨーク医科大学(米国)
  • ウイスコンシン医科大学(米国)
  • 南イリノイ大学(米国)
  • ピッツバーグ大学(米国)
  • エジンバラ大学(英国)
  • チューリッヒ大学(スイス)

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