診療科等別プログラム

脳神経内科

神経内科

老年内科

神経内科

1 研修目標

神経内科は、頭痛、めまい、しびれ、もの忘れなどの日常的な問題から比較的稀な神経難病まで、また救急から慢性期に亘る、間口の広い診療を担っています。私たちがめざす神経内科医は、

  1. 患者本位の医療を、関連職種と協力して進めることができる医師であること。
  2. common diseaseを含め、オールラウンドに対応できる臨床能力を身に着けること、特に高齢期に多い脳血管障害、痴呆性疾患への対応ができること。
  3. 神経障害・症状に関する他科からのコンサルテーションに責任をもった対応ができること。
  4. いわゆる神経難病の診断、治療、社会資源の提供、生活の質の改善にむけて、医療・福祉的な対応ができること。
  5. 臨床医であると同時に神経科学への関心をもって、神経疾患の病態の解明と治療法の開発・適応をめざすこと。
  6. 医師、看護師、理学・作業・言語療法士、介護士、行政官など神経疾患の医療・福祉・保健に携わる人々、めざす人々への教育ができること、であります。
2 研修プログラム

神経内科の後期臨床研修は、1)専門医コース、2)大学院コース、3)短期研修コース、があります。
どの診療分野においても研修は、生涯続くものでありますが、一つの目標として専門医資格の取得があります。専門医の取得は、決して研修の終わりを意味するのではなく、専門医としての生涯研修の始まりです。
神経内科専門医は、日本神経学会(ホームページ:http://www.neurology-jp.org/index.html)の専門医試験に合格して得られます。
その受験資格は、次の条件を満たした者となります。

  1. 日本国の医師免許証を有する者
  2. 卒後6年以上で受験年の5月末日において日本神経学会の会員歴が3年以上あり、初期研修を含む臨床研修を6年以上行った者
  3. 認定内科医であること
  4. 研修内容は、次のいずれかの条件を満たすもの
    a 神経学会の認定した教育施設で3年以上
    b 神経学会の認定した教育施設で2年以上と教育関連施設で1年以上
    c 神経学会の認定した教育関連施設で4年以上

さらに、一定以上の症例経験、検査経験が求められ、第1次試験(筆記試験;筆答問題と画像問題)、第2次試験(口頭試問)に合格することが必要となります。 神経内科専門医取得をめざして、岐阜大学医学部附属病院、関連病院のうち、学会で認定された教育施設、教育関連施設で研修し、専門医としての基本的姿勢、専門知識、専門技能の身につけていきます。

3 研修システム
専門医コース

1) コースのみちすじ

卒後1~2年目:
卒後初期臨床研修
卒後3~6年目:
岐阜大学医学部附属病院、または関連病院のうち、学会で認定された教育施設もしくは教育関連施設で研修。急性期および慢性期の病院・施設での研修をすすめます。この間に、日本内科学会の認定内科医取得および、日本神経学会の神経内科専門医の受験資格の取得をすすめていきます。なお、途中6か月間は、大学病院高次救命治療センターでSCU(Stroke Care Unit)を含む研修を行います。

卒後7年目以降の夏に、専門医試験の受験となります。

2) 卒後研修到達目標

日本神経学会の神経内科卒後研修到達目標(1998年6月:ホームページ上で公開)に準じて、

  1. 臨床神経(1.神経学的診察・局所診断・病因診断・検査治療プラン・脳死、2.鑑別診断、3.神経疾患、4.神経救急、5.関連領域、6.コンサルテーション)
  2. 治療(1.基本的治療法A、2.基本的治療法B、3.専門的治療法(専門的救急医療)、4.神経疾患治療薬・治療法)
  3. 臨床神経生理(1.筋電図(針筋電図、末梢神経伝導検査、誘発筋電図、表面筋電図)、2.脳波、3.誘発電位、4.磁気刺激による神経生理学的検査、5.眼振図)
  4. 神経放射線(1.画像診断学総論(原理と手技)、2.画像診断学各論(読影)、3.放射線治療)
  5. 検査室検査(1.髄液検査、2.神経免疫、3.自律神経機能検査)
  6. 神経遺伝学
  7. 神経病理(1.脳・脊髄、2.病因からの神経病理学的所見、3.組織学的所見、4.筋・末梢神経生検)
  8. 関連臨床各科(1.脳神経外科、2.小児神経、3.精神科、4.リハビリテーション(選択))
  9. 医療福祉

などを織り込んだ研修プログラムをすすめていきます。

3) その他、その後

工夫によっては、日本内科学会の専門内科医、日本脳卒中学会の専門医、日本老年精神医学会の専門医、日本人類遺伝学会の臨床遺伝専門医の受験資格も得られます。さらに希望によっては、脳卒中の専門施設、神経病理の専門施設などでの研修も考慮します。
専門医取得後は、大学病院での診療・教育・研究、関連病院神経内科での専門医としての診療、国内留学、国外留学、神経内科の関連領域での仕事、などの道があり、希望に応じて考慮していきます。
また、専門医資格は5年毎の更新が必要です。

大学院コース

1) コースのみちすじ

卒後3年以降、大学院(一般枠もしくは社会人枠)(4年間)への進学をする選択肢です。
専門医取得の準備をすすめながら、大学院生としての研究をすすめていきます。なお、専門医コースと比べて、神経内科の専門医取得への最短期間は変わりません。
また、卒後しばらくたってからでも、大学院での研究の希望があれば、相談に応じます。

2) 研究目標および研究内容

当教室における研究は、臨床の中から問題点を見出しその成果を臨床に還元すること、病態を明らかにして患者さんの治療に役立つことを目標にしています。学内外の施設との共同研究の形で行っています。
一般に、神経内科学における研究は、遺伝子から介護に至る広範な領域に亘っています。私たちの教室では臨床研究、臨床的観点に基づいた基礎的な研究を行っています。特に、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症などの神経変性疾患の研究に力を注いでいます。具体的には、メタロチオネインを軸とした神経変性疾患に関する研究、Caチャネルを切り口とした神経変性疾患に関する研究、神経組織修復に関する生化学・分子生物学的研究、傍腫瘍症候群など免疫性神経疾患、神経感染症に関する研究、神経変性疾患における自律神経に関する研究、痴呆性疾患の臨床研究に取り組んでおり、さらに脳血管障害、疾患感受性遺伝子の検索に関する研究をめざしています。

短期研修コース(期間限定コース)

日本リハビリテーション医学会の専門医や日本内科学会の専門内科医への受験等のための、期間限定(例えば3月から1年)での研修、もしくは行政職などのための研修についても対応いたします。

連絡先

※神経内科・老年学分野 木村 暁夫(准教授・医局長)(内線:6253)
もしくは、メールアドレス:(kimura1@gifu-u.ac.jp)まで、お願いします。

老年内科

1 研修目標

老年医学は、高齢者の疾患の臨床、ケア、予防などを目的とする臨床医学分野です。高齢者の特徴として、いくつもの病気を抱えている、非定型的な症状を呈し やすい、個人差が大きい、慢性の疾患が多い、薬剤に対する反応が異なる、生体防衛力が低下している、家族や社会から孤立しやすいことが指摘されており、こ れらを充分認識して全人的な診療を行う必要があります。これは高齢化が急速に進むこれからの社会では、全診療科において必要なことです。
私たちがめざす老年科医は神経内科学を基盤として、

  1. 老年総合機能評価法 (GCA) を充分生かした全人的把握ができること
  2. 老年症候群に対するQOLの改善を目標に、各診療科・福祉と協力して対応ができること
  3. 各科領域における高齢者に対する診断・治療法の選択に関するコンサルテーションに対応ができること
  4. 臨床医であると同時に老化・再生のメカニスムの解明、老化・再生の制御による治療法の開発をめざすこと
  5. 齢期の医療・福祉環境の改善を目指し、関係者の教育ができること

です。

2 研修プログラム

老年科の後期研修は、1)専門医コース、2)大学院コース、があります。
老年病専門医は、日本老年医学会(ホームページ:http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/) の専門医試験に合格して得られます。その受験資格として、1.日本国の医師免許証を有し、医師としての人格及び見識を備えていること、2.申請時において 継続3年以上本学会の会員であること、3.認定施設において、日本内科学会認定内科医の資格を取得後、3年以上の期間にわたって研修カリキュラムに従っ て、老年病学臨床研修を終了した者、とされています。

3 研修システム
専門医コース

1) コースのみちすじ

卒後1~2年目:
卒後初期臨床研修
卒後3~6年目:
岐阜大学医学部附属病院、または関連病院のうち学会で認定された施設で研修。急性期および慢性期の病院・施設での研修をすすめます。なお、途中6ヶ月間は大学病院高次救命治療センターで研修します。卒後7年目以降の夏に、専門医試験の受験となります。

2) 卒後研修到達目標

日本老年医学会の卒後制度到達目標(ホームページ上で公開)に準じて、

a.老年医学総論:
1) 老年学と老年医学、2) 老化の機序、3) 老年病の臨床、4) 老年者に特有な症候、5) 老年者の救急疾患と対策、6) 老年者の検査値の変化と意義、7) 老年者の栄養、8) 老年者薬物療法、9) 予防医学、10) 老年者の生活機能障害の評価、11) 老年者介護と医療、12) 老年者介護とリハビリテーション、13) 老年者の終末期医療と医療倫理、14) 老年者と精神医療
b.老年病各論:
1) 精神疾患、2) 神経疾患、3) 呼吸器疾患、4) 心臓疾患、5)血圧異常と血管系疾患、6) 消化器疾患、7) 腎・泌尿器疾患、8)内分泌・代謝疾患、9) 骨・運動器疾患、10) 血液疾患、11) 感染症・免疫・膠原病、12) 感覚器障害、13) 皮膚・口腔疾患、14) 外科疾患

などの研修プログラムをすすめていきます。

大学院コース

1) コースのみちすじ

卒後3年以降、大学院(一般枠もしくは社会人枠)(4年間)へ進学します。専門医取得の準備を進めながら、研究をすすめていきます。

2) 研究目標および研究内容

老年医学の研究は遺伝子から社会学まで広範に亘っています。特に老化と再生のメカニスムの解明、老化と再生の制御による治療法の開発をすすめ、認知症疾患やいわゆる「ねたきり」の克服をめざしています。

連絡先

研修は、随時、ご相談させていただきます。途中入局の方も歓迎しています。それまでの研修内容、経歴を充分考慮いたします。
当教室の 医局長 木村 暁夫(准教授)岐阜大学大学院医学系研究科 神経内科・老年学分野(内線:6253)もしくは、メールアドレス:(kimura1@gifu-u.ac.jp)まで、お願いします。


岐阜大学医学部附属病院 地域医療医学センター MEDC 内視鏡 東海キャリアPro