診療科等別プログラム

小児科

2年間の初期卒後臨床研修を終えた先生方へ

岐阜大学大学院医学研究科小児病態学教室は、小児科医として小児を全人的に診ることのできる医師であるとともに、小児科の多くの専門分野からサブスぺシャリティを持つ医師を育てることを重視して研修を行います。
小児科は忙しい科の代名詞のように言われますが、小児科学会の小児医療提供体制構想などから小児科医のQOLも考える時代になってきております。
なぜ今小児科なのか、小児科の魅力ということですが、以下のことがあげられます。

  1. 小児は21世紀を背負いこれからの日本社会を支える重要な担い手である。
  2. 小児期は、個体が絶えず成長・発達する時期である。年齢を配慮した上で疾患の発現、治療について考えなければならない点で小児科的考えが必要。
  3. 小児医療の担当する領域は、小児の一般診療はもちろんのこと育児、小児保健、救急医療、高度先進医療と幅広い。
  4. 分野:神経、循環器、血液、新生児、免疫アレルギー、代謝など全ての分野があること。
  5. 社会的期待が高い。現在は少子化、核家族の時代であり、1人の子供への親の期待関心は高い。

岐阜大学医学部附属病院は平成16年6月に移転した新しい病院で、高次救命治療センターの充実により、小児科においてもこれまで以上に重症疾患の患者さん が増加し、小児高次救命救急医療の研修においても充実しております。またアレルギー疾患や遺伝性疾患などの高度先進医療を行うとともに、地域医療にも力を 入れており、一般小児疾患の研修もバランスよく大学病院にて行うことができます。また関連病院も多く、個々のニーズにあった研修をうけることが可能です。
岐阜大学医学部附属病院は小児科専門医、アレルギー専門医、臨床遺伝専門医の認定研修病院であり、後期研修を行う先生方は3年間の小児科研修の後には小児 科専門医の受験資格がえられ、全員が小児科専門医になることを第1としております。また大学院での研究にも力をいれており、現在ではほぼ8割近い先生が大 学院に進学しています。大学院は、1)一般大学院生として大学に在籍して研究をする、2)社会人大学院として近隣の関連病院にて臨床研修を行いながら研究 をしていく、という2つの選択があり、多くの方は入局2~3年目から大学院生となり4年以内に卒業しその後サブスペシャリティの研修を行います。小児科臨 床を十分に経験したい方、小児科領域の世界レベルの研究を行いたい方、その両方を行いたい方、ぜひ一緒に研修しましょう。

1 岐阜大学小児科(小児病態学)とその関連病院での研修の特徴
(1)一般小児科診療と専門診療の両方ができる小児科医師の養成

臨床医としてまず小児科医としてgeneralができることが必要です。それだけではなく、全員が小児科のなかでも専門分野 (subspeciality)をもつことが重要と考えております。そのため、最初の数年間の研修において、それぞれが全領域から自分にあった専門分野を 選択し、関連病院および国内外のその分野の先端医療を行っている病院、研究所に留学して研修し、その後大学や関連病院でその研修成果を発揮してもらってい ます。

(2)高度先進医療と地域医療をしっかりと両立している。

上述したとおり、岐阜大学附属病院は各専門分野の高度先進医療と地域医療の両方を行っています。

(3)関連病院が多い

岐阜県内のほとんどの主要病院、および愛知県、滋賀県、石川県に関連病院があり、それぞれのライフスタイルにあった病院での研修が可能です。

現在の主な関連病院は(順不同)
独立行政法人国立病院機構長良医療センター、岐阜県総合医療センター、岐阜市民病院、岐阜赤十字病院、平野総合病院、松波総合病院、羽島市民病院、岐北厚 生病院、大垣市民病院、厚生連揖斐総合病院、国保関ヶ原病院、西美濃厚生病院、厚生連中濃厚生病院、美濃市立美濃病院、木沢記念病院、郡上市民病院、郡上 市立白鳥病院、下呂市立金山病院、県立下呂温泉病院、高山赤十字病院、多治見市民病院、土岐市立総合病院、県立希望ヶ丘学園、独立行政法人国立病院機構豊 橋医療センター、犬山中央病院、市立長浜病院、独立行政法人国立病院機構七尾病院、など。

専門医療として、1例としては国立病院機構長良病院では、新生児、神経疾患、筋ジストロフィーなどがあり、また岐阜県総合医療センターでは新生児センター(新生児科)、小児循環器科があり、関連病院内においても専門分野の研修も可能となっています。

(4)将来の勤務先として

将来の勤務先として、小児科医は大学、大学病院、関連病院、開業といった選択のみでなく、女子大、保健所、行政など幅広く選択できる。
実際、岐阜大学内の医学教育開発研究センター、生命科学総合実験センターの教授、女子大の教授、助教授、岐阜市の保健所長などを輩出してきました。

(5)世界をリードしている研究をしてきている。

臨床をベースにし、症例1例1例を大切にした研究を行ってきており、その成果は海外の一流雑誌に掲載されてきました。特にアレルギーの素因、遺伝性疾患との関連からゲノム+21世紀型ポストゲノム研究を推進しています(タンパク構造など)。

2 研修システム

岐阜大学は大学院医学系研究科となっており、一般大学院もしくは社会人大学院へ数年以内に入るプログラムを推奨しています。患者さんを科学的に根拠をもって診療する力を大学院の研究によって養ってもらえると考えています。しかし、本人の希望、状況により柔軟に対応します。どのコースでも小児科専門医を卒後5年でとれるよう研修を配慮します。
詳細は、GIFU新小児医師育成システムhttp://www1.gifu-u.ac.jp/~gifuped/gpt/gpt.htmlを参照してください。

卒後1年目:卒後初期臨床研修
卒後2年目:卒後初期臨床研修
(すでに小児科医を目指すことが決定し、研修2年目の選択で小児科をとり、十分に小児科医としての1年目研修が終了したと考えられる場合は以下1年ずつ繰り上げの形式となります。この場合はどこで研修し、どの程度小児科医としての考え方、臨床力があるかによります。)
卒後3年目:小児科医 初期研修1
原則として岐阜大学医学部附属病院医員とし研修
(希望により卒後初期臨床研修を行った病院で引き続き小児科研修を行うことも可能です。)
卒後4年目:小児科医 初期研修2
希望があれば、高次救命治療センターでの研修6か月も可能
大学病院、関連病院での研修
卒後5~7年目:
卒後3年目もしくは4年目から社会人大学院へ入学。その後の4年~6年で研究論文をまとめ学位(医学博士)。もっとも早い人で、希望者は卒後4年目から一般大学院生として大学内で研究を行う。大学院を希望しない先生には引き続き関連病院での研修を続けていただきます。
卒後8~9年目:
希望者は国内外留学により、自分の専門分野研修を行う。
卒後9~10年目以降:
大学病院、関連病院にて専門分野を生かした診療、後輩の指導にあたる。
プログラム例


岐阜大学医学部附属病院 地域医療医学センター MEDC 内視鏡 東海キャリアPro