トップページ > ~キャリアの軌跡~ 先輩医師に聞いてみました

初期臨床研修について

質問事項

  • ご自身の、現在までのキャリアの概要を教えてください。
  • 専門(専攻)を決めたきっかけは何だったのでしょうか?
  • ご自身から見た診療科の魅力と入局についてお聞かせください。
  • これまでに取得した資格について教えてください。
  • 今後のキャリア形成について、10年後の目標などをお聞かせください。
  • 後輩(学生、初期研修医)に向けてメッセージをお願いします。
第一内科中村 信彦 先生(平成18年卒)
  • 岐阜県立岐阜病院 (現、岐阜県総合医療センター)で2年間(主に内科全般)の初期臨床研修。第1内科に入局し、引き続き同病院で1年間の後期研修(主に消化器内科)後、大学病院で消化器内科および血液内科を中心に研修を受けました。
  • 内科医を目指していましたが、専門領域が決められずに、初期臨床研修終了直前まで悩んでいました。その時に、当時の第一内科の医局長の先生より、幅広い臨床能力と専門知識を身に付けることが可能な第一内科への入局を勧められ入局を決めました。現在は、血液内科を専門としていますが内視鏡検査にも携わっています。
  • 血液内科の最大の魅力は、診断から治療まで一貫して行うことができることです。また、血液の異常はあらゆる診療科において起こりうることであり、様々な科の先生たちと協力して診察できることも魅力です。
  • 認定内科医 血液専門医 がん薬物療法専門医
  • 血液専門医となって初めて知ったのは、実は岐阜県は人口当たりの血液専門医の数が、全国で最も少ないということです(2013年:10.3人/人口1,003人)。それは、血液疾患に悩む患者さんに対して十分な医療が提供できない可能性があるということであり、一人でも多くの血液専門医を志す後輩を指導したいと思います。
  • 私は、市中病院で研修を受けた後に大学病院で研修を受けましたが、それぞれの利点があると思います。特に大学病院での研修は、各領域の専門医が集まっており、一つ一つの症例を深く勉強することができるため、専門性を高めるために重要だと思います。市中病院での研修も大切ですが、一度は大学病院で研修することをお勧めします。
第二内科遠藤 純輝 先生(平成16年卒)
  • 初期研修(たすき)1年目岐阜大学病院 2年目岐阜市民病院
    当時は、大学で神経内科、総合診療部含め、全ての内科を短期間ずつ回りました。
    外科は、一外科・二外科・ 麻酔科も同様に回りました。各科1ヶ月だったと思います。
    2年目で6ヶ月、自由選択で研修できる期間があり、岐阜市民病院の循環器内科(3ヶ月)、呼吸器内科(3ヶ月)を選びました。
    3年目から、岐阜大学病院第第二内科に内呼吸器内科先行で入局しました。3~4年目は、二内科の他(循環器、腎内)の症例も担当しました。
    7年目の1年間呼吸器疾患の診療を深めたいと、天理よろず相談所病院呼吸器内科に勉強に行きました。そこでは、間質性肺炎の診療と肺がん診療を中心に取り組みました。
    以後は大学二内科に戻って、大学院にも籍を置いて、診療しながら、研究に関わることになりました。
  • おそらく呼吸器内科で治らない疾患、進行期肺がん、高齢者の肺炎を、根気よく診療する先生方を見て、自分もやってみたいと思ったのだと思います。医師と患者さんとの関係も自分が当時感じた中では最も深かった。
  • 呼吸器科では、かなりたくさんの患者さんを最後まで看取ってあげなければいけません。やりがいがありますが、大変なところでもあります。どうやっていくのかの答えは、今も模索中です。
  • 内科認定医、呼吸器病態学の学位(博士課程)、呼吸器学会の専門医の取得を準備中です(遅れています)。
  • 現在38歳ですので、10年後、48歳の自分のことは、あまり考えたくないというのが正直なところですが……。自分の父親が開業医(内科)で、比較的近くで仕事をしているので、手伝いながら、地域の高齢の方や、子どもも診れるような内科医になっていきたいと思います。在宅での看取り、緩和ケアに関わっていけるようになりたいです。
  • 学生実習にせよ、研修にせよ患者さんと積極的に関わってほしいと思います。患者さんと毎日お話しをしながら、勉強や研修をしていれば、患者さんに責任を持ったり、思いやる姿勢をずっと忘れずに働いていくことができます。当たり前のことですが一番大事なことだと思います。
第三内科水野 正巳先生(平成19年卒)
  • 初期臨床研修 岐阜大学病院(たすきで2年目岐阜市民病院)
    3年目から5年目 岐阜大学病院 第3内科(免疫内分泌内科)
    5年目から7年目 藤田保健衛生大学 リウマチ感染症内科
    8年目から  岐阜大学病院 第3内科(免疫内分泌内科)現職
  • もともと精神科志望であり、2~3年間の内科後期研修を経て精神科入局する予定でした。それについての理解もあり、当科に一旦入局しましたが、上司について勉強しはじめた膠原病が思いのほか楽しく、そのまま居ついています。
  • 第3内科は、基本的には手技のない内科であり、内科一般+糖尿病や内分泌、膠原病を専門とします。内科らしい内科であると自負しています。また、これからの高齢化社会に向けてニーズは多くあります。膠原病科も不足しているので、入局をお待ちしております。
  • 内科認定医
  • リウマチ専門医、内科専門医、糖尿病専門医を目指し、臨床のみでなく、教育もきちんと行えるように努力していきます。
  • 勉強することが多くあると思いますが、残念ながら一生それが続きます。だからこそ自分の好きな分野を見つけ、その道での勉強を続けてください。
神経内科・老年内科吉倉 延亮先生(平成20年卒)
  • 初期研修:岐阜県総合医療センター
    平成22年(2008)から現在まで岐阜大学病院
  • 部活の先輩が神経内科へ入局した。
  • ・急性期から慢性期まで。
    ・全身をみる。
    ・分からない病気/希少な病気がみられる。
    ・高齢者、認知症Ptなど今後必要とされる。
  • 認定内科医 ・神経内科専門医
  • 博士学取得
  • どこに入るかは、それほど重要ではなく、どこで長くやれるか、そこで何をしたか、自分の性格と向いているかを考えて、入局するとよいと思います。
    入局しなくても医師としてやっていける時代ですが、一人でやれることは多くありません。繰り返しになりますが、自分が何をしたいかをよく考えることが大事です。
総合内科森 一郎先生(平成16年卒)
  • 平成16年 岐阜大学病院 初期研修
    平成17年 岐阜市民病院
    平成18年~平成20年 岐阜大学病院
    平成21年 羽島市民病院
    平成22年~岐阜大学病院 現在に至る
  • 胃カメラや心カテなどの検査よりも診断することに興味があったから
  • 様々な分野の疾患を診ることができます。入局と同時に大学院に入ることもできます。
  • 内科専門医、糖尿病専門医
第一外科なし
第二外科S.T 先生(平成19年卒)
  • 岐阜県総合医療センター初期研修2年+半年
    高山赤十字病院半年
    岐阜県総合医療センター半年
    大学病院2年
    現在、大学院2年目
  • 手術に興味があった。
  • 先輩が良かった。
  • 外科専門医、がん治療認定医
  • 腹腔鏡手術
  • 外科へようこそ
産婦人科T.M 先生(平成19年卒)
  • 初期臨床研修 岐阜大学病院
    平成19年4月~平成21年3月 岐阜大学病院
    平成21年4月~平成22年2月 高山赤十字病院、下呂温泉病院
    平成22年3月~平成22年6月 岐阜大学病院
    平成22年7月~平成23年6月 岐阜市民病院
    平成23年7月~平成24年6月 長良医療センター
    平成24年7月~ 現在     岐阜大学病院
  • 初期研修で婦人科を回ったとき、上司が皆、親切で仕事がし易かったので
  • 男、女、独身、既婚者、子持ち……様々な人生スタイルの人が集まっているので、色々な選択肢が出来る。
  • 産婦人科専門医
  • 婦人科腹腔鏡技術認定医、婦人科腫瘍専門医など!! さらに専門性を高めていきたい。
  • どんな道を選んでも、人生は多かれ少なかれ変わる。今を頑張って選択してほしい。
整形外科S.T 先生(平成16年卒)
  • H.16年岐阜大学卒の脊椎外科医。
    初期研修は高山赤十字病院(2年間)で行い、自由選択科は脳神経外科、整形外科を選択した。3-6年目は脊椎外傷で有名は神戸赤十字病院整形外科で研修し、主に一般外相、高エネルギー外傷、脊椎外科疾患を担当した。その間に麻酔科研修(4ヵ月)と小児整形外科研修(3ヵ月)も行った。7,8年目は岐阜赤十字病院に赴任して一般的な外傷、変性疾患を担当し整形外科専門医を取得。9年目は岐阜大学病院整形外科医院および社会人大学院生として、脊椎・関節・腫瘍班をローテーションして臨床を経験しながら研究にも従事。10年目には岐阜大学脊椎班スタッフ、11年目の現在は岐阜大学地域医療運動器医学特任助教となり、脊椎最小侵襲手術をメインに担当している。
  • 自分が高校生の時に腰椎椎間板ヘルニアとなり下肢痛、腰痛を経験して、運動器疾患に興味を持ったことがきっかけ。
    外傷から変性疾患まで幅広い疾患に対応して、高齢者がなりやすい疾患が多く今後も需要が増えていく分野であること、若いうちからどんどん手術ができる科であること、手術だけでなく保存的加療として薬や装具、リハビリ、ブロック注射などを組み合わせて治療を考えていける奥深さに魅かれたこと。
  • 整形外科は、運動器疾患を取り扱う領域で、頚から下の内臓を除くすべての範囲が含まれ、さらに小児および成人の骨・関節疾患、脊椎・脊髄疾患、骨・軟部腫瘍、骨・関節感染症、骨系統疾患、リウマチ性疾患、手外科、スポーツ障害と外傷、骨粗鬆症など、多岐に渡る疾患とそれに対する奥深い治療があり、興味が尽きることはない。また外傷などの手術は若手のうちから執刀医として活躍できることが魅力。
    入局することで人とのつながりが増え、困った症例の相談を専門の先生にすぐに聞ける環境があり、自分のしたいことが見つかった時にサポートがスムーズに得られやすい。
  • 整形外科専門医
  • 国内・海外留学等で見聞を広めつつ技術の研鑚に努め、脊椎外科医として地域医療に貢献できる立場で働いていく。あとは若手の育成に努めること。
  • 大したことは言えませんが、どんな職場(病院・科)を選ぶにしても名前やイメージにつられないで、ちょっとしんどいけど自分が頑張れると思う環境を選ぶと、きっと5年後、10年後にいいことがあると思います。
脳神経外科山内 圭太先生(平成17年卒)
  • H17年3月岐阜大学医学部卒業
    H17年4月中濃厚生病院 初期研修医
    H19年4月岐阜大学脳神経外科入局
    H20年4月国立成育医療センター 脳神経外科 レジデント
    H20年11月岐阜大学脳神経外科
    H21年4月岐阜県総合医療センター 脳神経外科
    H22年10月岐阜大学高次救命治療センター
    H23年4月国立循環器病研究センター 脳神経外科
    H25年10月高山赤十字病院 脳神経外科
    H26年4月岐阜大学脳神経外科
     (10月より岐阜薬科大学薬効解析学教室で研究)
  • 脳神経外科には、血管障害をはじめ腫瘍、外傷、小児・先天奇形、機能性疾患(てんかん、パーキンソン病など)など様々な分野の疾患があることや、治療法に関しても、外科手術のみならず血管内治療、神経内視鏡治療など多くの治療法があるところに興味があり入局しました。
    研修医時代は循環器内科にも興味がありましたが(カテーテル治療など)、手術にも興味があり、最終的には岩間教授の勧誘もあり入局を決めました。
  • 魅力については専門科を決めた理由と同じです。岐阜大学の脳神経外科は、決して医局員の数が多い科ではありませんが、雰囲気がよく、みんなで頑張ろうという意識の高い医局だと感じています。医局員が多くないため良くも悪くも今どこで何をしているのかがすぐに把握されてしまいますが、一人一人の医局員の教育についてしっかり面倒を見てくれます。脳神経外科では卒後7年目で脳神経外科専門医を取得できるのですが、取得のためには様々な分野の症例を一定数経験し、書面で提出する必要があります。1の項で書いたように専門医取得(H23年)までに、様々な施設での研修を経験させてもらい、無事に専門医を取得できました。このように色々な施設で研修できることも入局の一つの魅力ではないかと考えています。
  • H23年日本脳神経外科学会専門医
    H26年日本脳神経血管内治療学会専門医
  • 現在は、大学院生として研究をしています。2年後には卒業する予定です。その後は脳神経外科医として自立していくため、また、後輩への指導などもできるようより多くの外科治療の経験を積んでいくことが目標です。
  • 脳神経外科は、緊急もあり忙しい科ですが、やりがいがあり、奥が深く勉強することはいくらでもあります。(勉強しきれていません。卒後10年でもまだまだです。)入局後も、他大学の関連施設にも赴任させてもらうなど多くの貴重な経験ができたと思います。もし興味があれば初期研修で選択してみてください。
眼科O.S 先生(平成20年卒)
  • 初期臨床研修大学病院
    平成22年4月~岐阜大学病院 眼科
    平成24年3月~松波総合病院 眼科
    平成26年2月~岐阜大学病院 眼科
  • 初期臨床研修で仲の良かった同期が眼科だったため
  • 学位が取得できるのは大学のみである点
  • 眼科専門医
  • 大学病院での勤務
  • どんなに大変な時期も過ぎてしまえば、良い思い出となり、自分の糧になると思います。後悔のない選択をして下さい。
耳鼻咽喉科久世 文也先生(平成4年卒)
  • 初期研修岐阜大学病院9~10年フランス国立科学研究院
    3年目中部労災病院11年~13年岐阜大学病院
    4~7年大学院:生理学研究所14年~16年高山赤十字病院
    8~9年岐阜大学病院17年~22年岐阜大学病院 現在
  • 当時の耳鼻科の教授に強く勧誘されました。
  • 領域が広く、多くのサブスペシャリティがあること。
    腕が問われること。ひとたび腕を身につければスペシャリストとしての確固たる自信を持てること。
  • 耳鼻咽喉科専門医、(日本気管食道科学会認定)気管食道科専門医
    (日本)がん治療認定医、頭頸部がん専門医
形成外科Y.Y 先生(平成27年卒)
  • 初期研修岐阜大学病院
    H29年4月~ 名古屋大学病院 形成外科
    H29年10月~ 岐阜大学病院 形成外科
  • 抜群の技術、手技でスペシャリストとして活躍する先生方に憧れて。
  • ハイレベルな手技力が身につくこと。
    他科のヘルプとして依頼を受けることも多くやりがいがあること。
    手術の結果、患者さんの満足度がはっきりと目に見えることが多いこと。
    入局に関しては新専門医制度では基本的には入局しないと専門医が取れません。
  • 専門医、学位、指導医の取得
  • やりたいこと、好きなことを見つけ、その道に進むと仕事が続けやすいと思います。
    当科は毎日のように手術があり、手術を仕事にしたい人にはおすすめです。
    また、美しい手術にこだわりたい人にもおすすめです。
    岐阜大学、岐阜県内では形成外科は認知度が低くマイナーですが、潜在的な需要は非常に大きい科です。
    あまり知られていませんが、ポリクリ選択実習、研修でも選択可能ですので、興味がある方は是非まわってみてください。
皮膚科M.T 先生(平成18年卒)
  • 岐阜市民病院にて2年間初期臨床研修。その後、岐阜大学病院皮膚科入局。
    1年半弱の勤務にて皮膚科の基礎(皮疹の見方やそこからの鑑別、皮膚手術を含めた基本的手技)を勉強しました。指導医の先生方にも恵まれとても充実していました。また、大学病院勤務中は重症な患者や稀な症例を多数(担当あるいは担当外を含め)診ることで、貴重な経験を積むことができました。
    次にT病院へ約1年半勤務。上級医との二人勤務でしたがcommon diseaseを多く経験。
    その後、大学病院へ1年半勤務。カンファレンスや上級医とも検討の上、難しい症例なども数多く経験しながら、専門外来の一つを担当しました。
    その後、G病院に2年勤務。ここでは地域の基幹病院としてcommon diseaseから重症患者まで幅広く経験できました。また、今までの全ての病院で言えることですが、それまで一緒に働いたことのない先輩医師から、新たな視線での診断・治療・手技をたくさん学べ、そして自分が医師としてどのような将来を描くかを考えるうえで、非常に影響を受けました。現在、再び岐阜大学病院に勤務しています。
  • いろいろな検査をしなくても診察室に入ってきた(みた)だけで診断がつく病気が多いことがとても魅力的に思いました。また、体力的・精神的にも仕事量が自分のスタイルに合っていると見学や、初期研修の時に感じたのも大きかったです。
  • 患者さんがすぐに治療の効果を実感し、一緒にそれを共感できるというのは、学生や研修医時代に想像した以上の喜びがありました。
    また、ワークバランスの面でも、他科と比べると比較的家庭と両立しやすい環境は整っていると思います。忙しい時期はもちろんありますが、プライベートの時間もしっかり取ってメリハリのある生活を送っている先生も多いです。
    入局に関して:年数を重ねるごとに思うのは、多数の、時には稀な症例に触れ、厳しくも正確かつ丁寧に時間をかけて皮疹の見方を指導いただいたことが、いかに貴重なことであったかということです(市中病院で外来の数をこなすだけでは手に入れるのに時間が、かかったであろう力だと思います)。そういった意味で、多くの先輩から多くの症例を学べる環境があるのが魅力。専門医を目指すのであれば、取得条件の関係上、いずれ医局と関わりが出てきます。また、同じ道を志す者同士、つらい時も支え合いながら、何とか耐え抜けたこともあり、それも医局の良いところだと思います。
  • 皮膚科専門医
  • 家庭も大事にできるようなスタンスで働ければと思っています。
  • 岐阜大学皮膚科は、やる気があれば、皮膚に関してやりたいことは何でも出来るし、そのための手助けも行っています(がんセンターに国内留学をしたり、社会人大学院生として研究に励まれる方もいます。また、結婚や出産などライフスタイルの変更に伴って、バランスを上手く取っている先輩もいます)。未来の岐阜の皮膚診療を担う人材をいつでも募集しています。詳しいこと知りたい。皮膚に興味が出てきた、などいつでも近くの医局員に声をかけるか、医局のドアをノックしてください。お待ちしております。
泌尿器科H.K 先生(平成18年卒)
  • 初期臨床研修中濃厚生病院
    岐阜大学病院 1年
    岐阜県総合医療センター 3年
    トヨタ記念病院   2年
    現在に至る。大学院生
  • 診断から診療まで一貫して行うことができ、癌治療から機能改善までという幅広さに魅力を感じたのがきっかけです。Identityを確立するには、なり手が少ない診療科が良いと思いました。
  • 幅広く診療が可能であることが魅力です。興味深い分野(サブスペシャリティー)を持つことが可能で、臨床から起訴まで深く掘り下げることができます。
  • 日本泌尿器学会専門医、がん治療医認定医機構がん治療医認定医、日本移殖学会 腎移殖認定医
  • 基礎的研究を臨床に基づいて行いたい。 10年後の目標は、明確にはありません。
  • 自分が興味を持てる分野を専攻するべきです。また、変更も可能だと思います。初めの選択で全てが決まるわけではありません。深く考えることはないと思います。何事もnegative selectionではなくPositiveに決めてください!!
    どの分野でも興味深いと思います。
精神科I.N 先生(平成20年卒)
  • 2年間の初期臨床研修を市中病院で受け、3年目から岐阜大学病院精神神経科に勤務しており、現在は、卒後7年目になります。
  • 当科は、修正型電気痙攣療法(mECT)を行っている東海地方でも数少ない施設の一つであり、岐阜県全域からmECT目的で多くの患者さんが紹介されてきます。そのため私は、入局当初からmECTの患者さんを担当する機会が自然と多くなり、現在は、mECTに関する診療を中心的に行う立場になっています。
  • 精神科領域の疾患は確立したバイオマーカーが存在しないため、身体科と違って検査で診断や治療効果判定を行うことができません。その代わり、患者さんの思いを聞く、あるいは患者さんのこれまでの生活歴を聴取する、といった作業の積み重ねで診断を行います。しかし、精神疾患に関する生物学的な研究も徐々に進んできています。私自身は薬学部を出てから医学部に入り直して医師になったという経緯があり、もともと精神神経科領域の薬理学や薬物療法に興味があったので、精神科への入局を選択しました。
  • 卒後7年目に精神保健指定医を取得しました。
  • 当科には小児から高齢者まで幅広い年代の患者さんが受診されますが、現代の高齢化社会を反映して、やはり一般の精神科臨床では高齢者を診る機会が多くなってきています。認知症の患者さんへの対応は今後ますます重要になっていくと思われますので、私は認知症を含めた老年期精神医学に関する診療および研究に携わっていきたいと考えています。
  • 当科では、うつ病や統合失調症といったメジャーな疾患以外に、器質性疾患や摂食障害、児童・思春期の患者さんなどの、精神科病院ではあまり経験できない症例を経験することができます。もちろん精神保健指定医取得のための症例も豊富です。身体合併症を有する患者さんを他科と連携して治療するといった総合病院の精神科ならではのチーム医療を学ぶこともできます。入局を希望される方はいつでも歓迎します。一緒に岐阜県の精神科医療を支えていきましょう。
小児科山本 崇裕先生(平成16年卒)
  • 新臨床研修制度の第1期生です。初期研修は岐阜県立岐阜病院(現 岐阜県総合医療センター)で行いました。たすきがけ方式で、2年目は岐阜大学医学部附属病院で研修しました。研修前から小児科医になろうと決めていましたので、2年目は10ヵ月程、小児科で研修していました。そのあとは後期研修というよりは医局人事ですが、高山赤十字病院に1年、大垣市民病院で2年勤務しました。そこでは小児科医として一般小児、新生児の診療を行いました。また、医療圏の異なる地域を経験することによって、医療レベルや診療スタイル、重症度の見極め等、様々な経験を積むことができました。その後、長良医療センターに勤務した後、大学院生として研究を行うため岐阜大学医学部附属病院に戻りました。平成25年度に大学院を修了し、現在は平成26年度より新設された障がい児者医療学寄附講座に所属し、診療、教育、研究業務に携わっています。
  • これまで自分が関わった多くの患者さんは、病気が治って元気に退院されていきました。しかし中には慢性疾患や障がいを残される方々もいらっしゃいました。多くの不安を抱えて生活されている方々のことをふと考えたとき、どこかでこういった方々と関わる診療がしたい、と漠然と思うようになっていました。小児科専門医を取得し、更なるサブスペシャリティを拡げたいと思い始めた頃、医局の外勤で重症心身障害児者施設に行く機会がありました。そこで出会った患者さんやスタッフの方々との交流のなかで、一人の医師として自分を必要としてくれている、と感じることができ、とても救われたような気持ちになったことがありました。また、この分野はまだまだ改善の余地があり、自分のライフワークとして生きて行きたい、と考えるようになりました。大学院を修了し、障がい児者医療を学ぼうと考えていた時に、障がい児者医療学のスタッフとして働くというチャンスを頂き、今に至ります。
  • 小児科は総合診療科であり、様々な疾患に関わることができます。その分だけ多くの知識や経験を必要としますが、研究やサブスペシャリティ、勤務や開業など様々な方面で活躍できる裾野の広さが他の診療科にはない特徴の一つです。また、疾患のみではなく成長や発達をみることが必要で、単に受診、治療、治癒というプロセスのみに終わらない、診続けるおもしろさがあります。こどもと触れ合うことで診療する側が元気をもらっていることも多く、小児科には年齢以上に若々しい先生が多いのではないでしょうか。
    入局については様々な考え方があると思いますが、私自身医局に所属することで色々な病院での勤務を経験できたことがプラスになっていると感じています。また、家庭を持つようになると自分の健康の重要性をより感じるのですが、いざという時にサポートが受けられるという安心感もあります。自身の研究や他の医師の研究のサポート、外勤や転勤、医局行事の運営や参加など、所属することで増える仕事も少なくはありませんが、本来医師は単独で仕事をする職種ではないので、これも必要なことと捉えています。
  • 小児科専門医
    医学博士
  • 重症心身障害児のQOLを改善させる医療を続けて行きたいと考えています。これまでは小児神経科医や新生児科医が中心となり、小児科全体でサポートしてきた分野でしたが、なかなか個々の病状にあわせたサポートにまで手が回りきらない部分が多くありました。近年は在宅移行が進むにつれて、多職種の連携や医療のみでなく福祉や教育とも密接に関わる必要が出てきました。その中心的な役割を果たすのが小児医療だと考えています。このような現場を希望する医師は決して多くはありませんが、なんとかその一人として職務を果たしたいと思っています。10年後はこの分野の重要な担い手として、可能ならそのあとに続く人たちと一緒に、よりよい医療を提供できるようになっていたいと思います。
  • 同じ時間を過ごしていても、主体的に臨むかそうでないかで大きく違ってくると思います。偉そうなことは言えませんが、あまり理屈っぽくならずに、がむしゃらに取り組む時期があってもよいと思います。
放射線科川田 紘資先生(平成20年卒)
  • <初期研修先>

    総合病院 聖隷三方原病院(浜松市) 初期研修医 2年間
    初期研修医5期生として2年間,総合研修プログラムで研修を行いました.
    内科(消化器,呼吸器,循環器,総合診療内科、腎臓内科,脳卒中科),外科,産婦人科,小児科,救急科(救急外来,ICU),整形外科,皮膚科などをローテートしました.
    聖隷三方原病院は救急外来を主体に肺炎や喘息,急性心筋梗塞,脳卒中などといった,いわゆるcommon diseaseを数多く経験できること,総合診療内科で総合プロブレム方式を採用しており総合内科的思考を身につけることが出来る事,ドクターヘリを日本で最初に導入した病院であり,救急医療に力を入れていることなどに魅力を感じて研修先に選びました.11名の同期にも恵まれ,充実した研修を受けることが出来たと感じています.

    <後期研修先>

    岐阜大学医学部 放射線科 医員 3年間
    IVR治療(救急IVR,血管疾患,大動脈ステントグラフト治療などが中心),読影業務を中心に研修させていただきました.特にIVR業務では,3年間で500例以上のIVR症例を術者または助手として経験させていただき,中でも救急IVRや大動脈ステントグラフト治療では他科の先生方にも色々とご指導を頂き,チーム医療の大切さを学ぶことが出来ました.また読影業務でも専門医の先生方から懇切丁寧に基礎から指導していただきました.

    <国内留学先>

    愛知県がんセンター中央病院 放射線診断・IVR部 レジデントおよび医員 各1年間
    愛知県がんセンター中央病院の放射線診断・IVR部は東海地方のIVRのメッカと言っても過言ではないほど多くのIVR症例を経験することが出来ます. IVR治療(HCCや転移性肝癌に対する動脈塞栓術,肝動注リザーバ-留置術,緩和IVRなどの癌患者に対するOncology-IVRが中心),読影業務を中心に研修し,特にIVR治療に関しては2年弱で750例以上を術者または助手として経験させていただき,IVRistとして成長することが出来たと感じています.

  • 過去の自分の経験から,大血管疾患および救急医療に携わりたいと考えて学生時代や初期研修時代を過ごしました.また同時に実習や研修中に経験した血管造影のすばらしさに感動し,徐々に血管内治療を専門としたいという気持ちが芽生えてきました.血管内治療を行う分野は放射線科以外にも循環器内科や消化器内科なども有りましたが,専門を決めるに当たり,岐阜大学・放射線科が全国的に見ても救急IVRに力を入れていること,また同時期に心臓血管外科の先生方とチームを組んで大動脈ステントグラフト治療に取り組み始める事になったこと等から,自分のやりたい仕事が出来ると感じ放射線科(特に血管内治療,IVR)を専門とすることを決意しました.
  • 放射線科は診断から治療まで関わることが出来る事,他科の先生方と関わりながら様々な科をつなぐ,ある種“チーム医療の要”として仕事が出来る事が最大の魅力と感じています.放射線科の仕事は読影(CT,MRI,核医学など),IVR治療,放射線治療と大きく3つに分けることが出来ますが,いずれも他科との協力が欠かせない,多領域に渡る仕事が多くやりがいを感じます.また,特に自分が専門にしたいと考えているIVRの分野では救急疾患の治療に当たることも有れば,癌患者の治療や緩和の為に手技をする機会もあり,対象は急性期疾患から慢性期疾患まで多岐にわたるため常に新鮮な驚きがあります.
    入局に関しては個人個人で目的が異なると思いますが,岐阜大学放射線科は国際誌に多数の論文を発表されている先輩方が沢山いらっしゃり,Academicな分野に関しても充実した指導を受けることが出来ます.そこに魅力を感じて入局してきた後輩も多く,意欲的なので常に刺激を受けることが出来ることから入局したことで充実した環境で仕事をさせていただいているなと感じています.また国内留学で貴重な経験を積むことが出来たことも入局した事で得られたメリットだと感じています.

    *IVRについてよく分からない,もっとよく知りたいと言う方は以下のHPを参照してください.http://www.jsivr.jp/people/people_idx.html

  • 放射線科専門医
  • 放射線科読影専門医,IVR専門医等のIVR診療に関わる資格取得を当面の目標とし勉強を続け,地域医療に貢献できる人材になることを目標としています.また治療を行うだけでなく,臨床データ集積や臨床研究への積極的な参加で,Academicな面でも医療分野に貢献できる人材になりたいと考えています.
  • 現代医療では,generalな知識が求められる一方で1人の能力には限界があり,各自が専門性を持ち,助け合う事が大切だと痛感します.実習や研修中には驚くほど多くの情報が目の前を通過する為,取捨選択が非常に重要で,その意味でもなるべく早く専門を決めてその分野で仕事をする視点を大事にするとより有意義な時間が過ごせるのではないかと思います.頑張ってください.
麻酔科疼痛治療科岩田 ちひろ先生(平成19年卒)
  • 岐阜大学病院 初期臨床研修 2年
    岐阜大学 大学院医学系研究科 生理学:大学院生
     同時に
    岐阜大学病院 麻酔科疼痛治療科 医員(パート)
    5年(2回の産休・育休含む)
    平成26年(2014)年8月~岐阜大学病院麻酔科疼痛治療科 医員
  • もともと基礎医学の研究に興味があったため、自分の行う研究と最も密接に関係している科として麻酔科を選びました。
  • 結婚して子どもが生まれた後も、それまでとあまり変わらないテンポで働けること。
    子どもの緊急時や手術が長引く時にはフォローもしてもらっています。
    医局全体としてこのような雰囲気があるため、育児をしながら働く医師がどんどん増えてきています。いつか自分も周りを助ける立場になりたいなと思いながら、今はひたすら感謝しながら日々頑張っています。
  • 学位(医学博士) 麻酔科標榜医 麻酔科認定医
  • 研究から臨床にシフトしてきてまだ日が浅いので、まずは麻酔科医として一人前になるのが目標です。
    その後は緩和医療など、同じ麻酔科分野の中でも患者さんと密接に触れ合うような仕事もしてみたいです。
  • 臨床を少し離れて、基礎の大学院で学んだことは「研究マインドを持ち続ける」大切さでした。日々の麻酔の仕事に、ルーチンワークとして挑むのではなく、生体の示す反応一つ一つに「どうしてだろう?」と考えながら全身管理を行っていると、毎日の仕事はとても楽しいです。
    私は麻酔科医としては少し寄り道をしていますが、この期間があったおかげで、その後の世界観が変わったなと感じています。
    あまり横並びのキャリアにこだわらずに、自分のペースで柔軟にキャリアを作り上げていくと予想外の良いことがあるかも知れません。
高次救命治療センターY.N 先生(平成17年卒)
  • 初期臨床研修 藤田保健衛生大学病院
    3年目~10年目 岐阜大学病院(4年目から大学院での研究の活動に入る)
  • 研修医の際に種々の疾患に横断的に初期対応できる必要性を感じたので
  • 多くの疾患に関して理解することができる。
    専門診療科では、対応が難しい専門外の危機の際には多くの場面で力を発揮することができる。例えるなら“リリーフピッチャー”としての専門職としてのありがたみと同じ
  • 日本救急医学会 救急科専門医
    日本集中治療医学会 集中治療専門医
    日本高気圧環境潜水医学会 高気圧酸素治療専門医
  • “人を生(活)かす”ことが、いろいろな意味でできる人間であり、立場でありたいと思います。
  • “やりたいこと”を是非やれるように頑張ってください。
    頑張ることは大事ですが、頑張りすぎてしまわないように

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