岐阜大学医学部附属病院がんセンター

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がんセンターの活動

各部門の実績

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平成28年度

キャンサーボード部門

悪性腫瘍に対する治療方針を検討するキャンサーボードは、各診療科において毎週定期的に開催されており、専門性の高い診療の検討・実践・教育に役立っています。更に、臓器を4領域(腹部、頭頸部・体表、胸部・血液、四肢・泌尿器・女性)に分け、当該診療科と関連する部所の担当によって「がん治療戦略検討会」(拡大キャンサーボード)を計画・実践しました。H28年度は4回(6/7消化器外科I、9/12 口腔外科、11/29整形外科、3/30産婦人科)開催し、医師、薬剤師、看護師のみならず院外医療スタッフの参加による、多職種によるがん治療に対する検討が行われました。内容は年々高度になり、専門性も高くなっており、検討会終了時のアンケートでも参加者からは好評を得ております。このため、発表内容を提出いただき保存し、後日の勉強・教育に役立てる試みを開始しました。今後も年4回の開催を目指し、関係部所との連携強化に大いに役立てて行きたいと思います。




放射線部門

NovalisTx導入以降,定位照射や強度変調照射(IMRT)等の高精度放射線治療は,年間で120-130件程度行うとともに,通常の放射線治療も年間500-550件のペースで行ってきました。

治   療 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
外部照射 441 521 551 600 511 551 545

570

定位照射 脳,頭頸部 40 72 83 98 81 73 64 69
9 11 18 14 17 13 8 21
IMRT 前立腺癌IMRT 5 22 22 22 18 20 16 30
頭頸部IMRT

2 56
密封小線源治療 子宮頸癌での根治的な高線量腔内照射
(RALS)
13 11 16 15 14 17 19 29
前立腺永久挿入小線源治療
(シード治療)
28 36 35 39 34 27 27 27


►IGRT(Image Guided Radiation Therapy:画像誘導放射線治療)
腫瘍の位置を画像で確認し、より高い位置精度での放射線治療を可能にする技術であり2010年度からIGRTでの放射線治療に対応しています。


IGRT照射件数

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
1173件 2265件 2277件 2943件 2626件 2064件

3012件

※2010年は、6月~12月の実績になります。

化学療法部門

化学療法部門はがん治療における抗癌剤およびホルモン療法を取り扱う部門です。化学療法を受けるためには、以前はどうしても入院する必要がありましたが、最近では通院しながら化学療法を受けられます。岐阜大学医学部附属病院の化学療法室は2013年6月3日に、新設された北診療棟2階に移転しました。治療室は32床に増床され、広々とした明るい空間となりました。リクライニングチェアを30台、治験等にも対応可能な個室ベッドを2床配置し、より快適に治療を受けていただけるように各ベッドは液晶テレビとDVDプレイヤーを完備しています。実際に化学療法室で治療を受けられる患者さんも年々増加し、移転後は毎年のべ約6000名以上もの患者さんが自宅から通院しながら化学療法を受けていらっしゃいます。当院では今後もがん患者さんが安心して治療を受けられるように環境を整えていきます。

図1:治療件数の年次推移(2007年~2016年)

        月次推移

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
2007年 138 126 140 166 153 151 145 150 130 137 129 143 1708
2008年 168 150 177 169 151 174 201 198 212 199 175 231 2205
2009年 253 250 284 257 257 279 272 278 284 274 272 291 3251
2010年 310 315 357 354 304 365 330 339 372 348 369 349 4112
2011年 328 315 368 368 369 384 369 402 367 364 384 369 4387
2012年 374 374 390 371 399 382 367 398 352 408 370 362 4547
2013年 419 367 403 418 430 513 620 603 582 648 633 657 6293
2014年 667 610 632 550 488 477 504 507 493 549 447 509 6433
2015年 548 488 464 535 474 520 540 469 510 518 502 510 6078
2016年 477 506 569 525 574 546 553 596 588 581 596 588 6699


※リウマチの治療件数も含む
※2013年6月からは,北診療棟化学療法室となり,内科ゾーンでの治療患者が移動
※注射治療件数を含む

レジメン審査部会実績

平成29年3月時点における承認後登録されたレジメン数は321であり,がん種毎の内訳では,肺癌(13%)及び造血器系腫瘍(13%)が最も多く,次いで大腸癌(12%),婦人科系癌(10%),乳癌(8%),胃癌(8%),泌尿器癌(7%),頭頸部癌(7%),皮膚癌(5%),小児がん(4%)の順でした(図1)。また,平成28年1年間に実施された抗がん剤治療のうち,承認レジメンが使用された割合は,化学療法室では100%,入院では94%でした。



図1. 岐阜大学病院におけるがん種別承認レジメン数
登録承認レジメン件数の推移
                                            2017年3月時点  
2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度2013年度 2014年度 2015年度 2016年度
承認件数 82 43 32 36 29 34 30 26 33
累計件数 82 125 157 193 222 256 286 312 348



2016年度 承認レジメン使用率
使用
レジメン数
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
外来 100.0% 98.9% 98.9% 98.9% 98.9% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
入院 95.1% 93.6% 93.8% 92.8% 94.1% 94.0% 95.1% 95.9% 90.7% 95.0% 96.8% 95.1%



緩和ケア部門

1.緩和医療チームの活動の概要

医師・看護師・薬剤師・栄養士からなる緩和医療チーム(コアチーム)と、各診療部門より推薦のあったスタッフや看護師から成るサポートチームで構成されたメンバーの協力を得てそれぞれの専門性を生かし治療や種々のケアを含むサポートを行っています。週1回の緩和医療チームカンファランス、さらには必要に応じての病棟でのケースカンファランスの開催を通じて、より良い医療が提供できるように努めています。また、在宅医療、緩和ケア病棟、ホスピスへの連携にも連携センターを通じて取り組んでいます。また、がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会を医師のみならず看護師・薬剤師等パラメディカルの方の参加を得て毎年1回開催しています。

2.緩和医療チームコンサルテーションの実績

緩和医療チームコンサルテーションの実績(PDF)

臨床研究部門

 臨床研究部門では、治験の標準化を通して、より多くの患者さんが最先端の治療を受けられるよう各診療科独自若しくは診療科を横断的に実施されている臨床研究に関する業務を行っている。現在、治験は血液・感染症内科、第二外科、産科婦人科および泌尿器科にて計20件、臨床研究は22診療科等において319件の名称をがんセンターホームページにて公表中である。

臨床研究の詳細についてはこちら

教育研修部門

当部門における活動は、がんに関する横断的教育を中心とするもので、多数の研究会を後援してきた。看護師等対象のセミナーは昨年同様多く開催して頂いた。またがん看護専門師ワーキングループを当院の苅谷師長が中心になって立ち上げ、ELNEC-J(end of life nursing care-Japan)を通じてがん看護専門看護師を育成する活動を立案し、平成29年2月25日・26日 に第一回を開催し、別紙のようなアンケート結果で好評を得ている。29年度から本格稼働するように進めている。一方、国立がん研究センターを中心に施行されているTVカンファレンスを例年開催し別頁のように参加してきた。忙しい臨床の合間にご参加頂いた先生方に深く感謝申し上げたい。今後は、このカンファレンス予定のさらなる周知によって参加者の増加を図りたいと考えている。

がん看護研修開催実績
意思決定支援セミナー
1コース 2コース 内 容
第1回 9月21日 10月24日 意思決定支援と倫理
第2回 10月14日 11月21日 コミュニケーションスキル・GW
第3回 11月18日 12月19日 架空事例を通してのグループ検討
第4回 1月23日 受講者の事例検討・GW
ELNEC-Jコアカリキュラム看護師教育研修
開催日 内容
第1回 5月12日 M1 エンド・オブ・ライフ・ケアにおける看護
第2回 6月9日 M2 痛みのマネジメント
第3回 7月14日 M3 症状マネジメント
第4回 9月8日 M4 エンド・オブ・ライフ・ケアにおける倫理的問題
第5回 10月13日 M5 エンド・オブ・ライフ・ケアにおける文化への配慮
第6回 11月10日 M6 コミュニケーション
第7回 12月8日 M7 喪失・悲嘆・死別
第8回 1月12日 M8 臨死期のケア
第9回 2月9日 M9 高齢者のエンド・オブ・ライフ・ケア
第10回 3月9日 M10 質の高いエンド・オブ・ライフ・ケアの達成
2月25日~26日 質の高いエンド・オブ・ライフ・ケアの提供に向けて (M1~M10)


がん診療連携拠点病院ネットワーク事業 多地点テレビカンファレンス開催状況

その他研修会開催実績

情報管理部門

がん登録

国の定めた「がん対策推進基本計画」の中において,
 1)がん登録の推進
 2)がん医療に関する相談支援・情報提供


「日本人の2~3人に1人は、がんになります」

「がん発症部位の統計では地域差があります」


日々の暮らしの中でよく耳にするこれらの情報は、「毎年どのくらいの人が新たにがんと診断されているのか」、すなわちがんの「罹患数」を把握しなければわかりません。その数字を正しく知る唯一の方法が「がん登録」制度です。


岐阜大学のがん情報管理部門は各年毎に各臓器で発症するがんの登録を正確に行い、現在どんな種類のがんが多いか、またどんながんが増加しているかを明らかにすることが重要な業務であります。まれながんも抽出し今後増加が予測されるがんも明らかにすることも重要な責務です。岐阜大学における部位別がん登録件数は年々増加を認め、現在年間2000件を越えるところまで来ています。特に大腸がん、胃がん、肺がんが多く、それに加えて近年 食道がん、膵臓がん、乳がん、前立腺がんなども増加しています。このようにがんの登録を行うことにより、がんの罹患の現状を把握し、検診の推奨などで早期発見を増やし、予後、治療の有効性を明らかにすることにより、より適切ながん診療が受けられるよう取り組んで行きたいと考えています。

がん登録件数

岐阜県院内がん登録勉強会

平成28年度より、がん登録実務者研修からから岐阜県院内がん登録勉強会に名称変更を行い、県内の院内がん登録を実施している医療機関の実務者を対象とした勉強会を開催しています。勉強会を開催することにより県内のがん登録データ精度の維持向上を目的としています。

岐阜県院内がん登録勉強会

病診連携部門

当院では「がん相談支援センター」を設置し,がん患者さんやそのご家族からの相談に対応するため,窓口を整備しております。病気を抱える方の治療と仕事の両立のための活動として,社会保険労務士による「がん就労相談」は,院内・院外合わせて30人の方にご利用いただきました。また,平成28年10月より,「長期にわたる治療等が必要な疾病を持つ求職者に対する就職支援事業」として,就職支援ナビゲーターの方による,職業相談,職業紹介もおこなわれております。がん相談支援センターでは相談患者さんの満足度が正当に評価されるようシステム構築にも取り組んでいます。県内の相談員研修を年3回開催するなど,相談員の技術向上に努めています。

5大がん「岐阜県地域連携パス」
がん相談
がん患者サロン・がん患者学習会
がん就労相談
社会保険労務士によるがん就労相談実績
  
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月1月 2月 3月 合計
当院の方 4 1 3 2 1 3 5 2 3 0 1 2 27
他院の方 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0

3

合計 5 1 3 2 1 3 5 2 3 1 2 2 30

※過去の年度テキストをクリックすると、各年度の詳細を見ることができます。

平成21年度