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甲状腺外科

甲状腺とは甲状軟骨(いわゆる喉仏)の下方、気管の前面に位置し、蝶ネクタイのような形をした大きさ 5cm ほどの小さな臓器です。細胞の代謝活性をさかんにする甲状腺ホルモンを分泌しています。外科治療の対象となる疾患としては、良性腫瘍(濾胞腺腫、腺腫様甲状腺腫等)、悪性腫瘍(乳頭癌、濾胞癌等)、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などがあります。また、甲状腺の裏側に左右上下 4 個の「副甲状腺(上皮小体)」という米粒ほどの大きさの臓器があります。体内のカルシウム濃度に関与する副甲状腺(上皮小体)ホルモンを分泌しています。副甲状腺に腺腫、過形成、癌などができて副甲状腺ホルモンを過剰に分泌し高カルシウム血症を呈することがあります。この場合も外科的治療の対象となります。

主な疾患

甲状腺良性腫瘍

甲状腺良性腫瘍には濾胞腺腫、腺腫様結節などがあります。良性であることがはっきりしていれば基本的に手術の必要はありませんが、濾胞腺腫と濾胞癌の鑑別は時に困難なことがあり、 3-4cm をこえる大ききな腫瘤や、細胞診で悪性が否定できない時は手術することがあります。また、巨大な腺腫様結節で、気管を圧迫し呼吸困難をきたす可能性がある場合、美容上問題になる場合にも手術適応となることがあります。良性疾患の場合、創痕を目立たなくするため最大限の配慮を払っています。

甲状腺癌

甲状腺癌には乳頭癌、濾胞癌、髄様癌、未分化癌などがありますが、わが国では乳頭癌が80%以上を占めます。乳頭癌の特徴としては、リンパ節転移の頻度は高いもの、腫瘍の発育は遅く、長期予後が期待できることです。従って手術の際には、術後の QOL に留意して、術後疼痛の原因となる前頚筋群の切離を極力避け、甲状腺近傍を走行し発声をつかさどる反回神経、上喉頭神経の温存に配慮しています。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は薬物治療が原則ですが、薬物が副作用で使用できない時や、薬物で十分にコントロールできない場合は手術適応となります。甲状腺のわずかな量を残して摘出する、甲状腺亜全摘を原則としています。

原発性副甲状腺(上皮小体)機能亢進症

原発性副甲状腺(上皮小体)機能亢進症は副甲状腺から副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、高カルシウム血症を呈する病気です。尿路結石、口渇、精神神経症状が診断の契機になることが多かったのですが最近、無症状で偶然、高カルシウム血症を指摘されることも増えています。原因として、副甲状腺過形成、腺腫、癌があります。癌の場合は甲状腺葉を含めて周囲のリンパ節郭清を行なう必要があります。原発性副甲状腺(上皮小体)機能亢進症の術後には逆に重度の低カルシウム血症を生じることがあり、術後のカルシウム値に十分な注意が必要です。

診療日等



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