教室紹介

岐阜県内を中心に、地域に根ざした医療、次世代を担う人材育成、
臨床研究や基礎研究を通じて周術期医療の質向上を目指します。

概要・沿革

岐阜大学医学部麻酔学教室は昭和45年2月に開講した。まだ、麻酔の果たす役割もよく理解されない時代に初代教授として慶應義塾大学から山本道雄教授を迎え、麻酔学教室は創設期の苦労とともに、医療の質の向上への期待の時代が始まった。その後医局員・関連病院も徐々に増加し、医局の基礎ができた。平成2年に二代目として、筑波大学(札幌医科大学卒)から土肥修司教授が赴任した。講座名を「麻酔・蘇生学」と改め、活発な教育、研究、診療活動が開始され、多くの業績が築かれた。平成16年に岐阜大学医学部と医学部附属病院の完全移転にともない、講座名を「麻酔・疼痛制御学」、診療科名を「麻酔科疼痛治療科」に変更し、教室の方向性を明確にした。平成22年には初めて母校出身の飯田宏樹教授が誕生した。飯田教授時代には関連病院との連携はより強固となり、関連病院を含めた専門医研修システムの充実が図られた一方、ペインクリニック分野では積極的にインターベンション治療に取り組み、疼痛治療科の名に恥じない確固たる地位を築き上げた。令和4年には新潟大学から紙谷義孝教授を迎えることになった。紙谷教授は医師不足が顕著な新潟から赴任したことから、慢性的に麻酔科医が不足している岐阜県を含む東海地方の麻酔科事情に一石を投じる役割を期待されている。

歴代教授

初代教授 山本 道雄(1970年2月~1990年3月)
第2代教授 土肥 修司(1990年4月~2010年3月)
第3代教授 飯田 宏樹(2010年5月~2022年3月)
第4大教授 紙谷 義孝(2022年7月~現在)