診療

麻酔を中心とした周術期管理やペインクリニック診療など幅広い専門性を生かして、
日々の診療を行っています。

2.ペインクリニックとは

「ペインクリニック」とはペインクリニックとは、有害な痛みを緩和するための治療を、通常の薬物療法などに加えて、インターベンション(神経ブロックや脊髄電気刺激など)を駆使して行う部門です。

わたしたちの経験する"痛み"は、侵害受容器が活性化することによって引き起こされる「侵害受容性疼痛」と、体性感覚系に対する損傷や疾患の直接的結果として生じている「神経障害性疼痛」に大きく分けられます。侵害受容性疼痛は、病気の警告信号という役割がある一方、神経障害性疼痛が引き起こす不必要な「痛み」は私たちを苦しめます。神経障害性疼痛の性質を持つ痛みは、一般的に難治性であることが多く、ペインクリニックで治療を受ける患者さんは神経障害性疼痛を持っていることが多いです。首・肩・腕の痛み、慢性の腰痛、帯状疱疹の痛み、帯状疱疹の後の痛み、慢性の頭痛、三叉神経痛、手術の後の長引く傷の痛みなどが代表的なものです。これらの痛みに対して、私たちペインクリニック医は専門的な知識と技術をもとに、症状などから痛みの原因を診断し、適切な検査や治療を行います。そして患者さんの身体状況やライフスタイルを考えて、QOLの維持と向上を最終目標に治療内容を選択していきます。