教室の歩み

岐阜大学医学部放射線医学教室は、1950年(昭和25年)2月に開講され、初代教授として玉木正男教授が着任しました。本邦で初の心大血管造影検査が施行され、当時としてはこの方面の先端的研究が行われていました。

ついで1958年(昭和33年)4月に第2代目教授として石口修三教授が着任され、呼吸器疾患のX線診断学、骨および、腹部画像診断が精力的に行われました。特に呼吸器疾患ではX線透視下気管支造影併用の気管支肺生検法を開発し、画像所見と病理所見との対比研究が行われました。

1976年(昭和51年)4月に第3代目教授として国立がんセンターから土井偉誉教授が着任しました。消化器癌の早期診断に力を傾注され、岐阜県で第16回日本胃集団検診学会秋季大会や第28回日本消化器集団検診学会を開催しました。また院内にマイクロトロンによるIORT放射線治療病棟が設置されました。

1995年(平成7年)4月に第4代目教授として星博昭教授が着任しました。2004年(平成16年)には、岐阜市司町にあった旧医学部・附属病院が柳戸地区に移転し、フィルムレス・ペーパーレス化により放射線診療は大きく変化しました。その際には新たな放射線部門システムや読影レポーティングシステムの構築にご尽力されました。

2015年(平成27年)9月には第5代目教授として松尾政之教授が就任され、今日に至っています。新体制による教室運営のもと、関連病院との連携をより一層深め、教室員一同、日々努力を続けています。

歴代教授

初代教授 玉木 正男 (1950年~1957年)
第2代教授 石口 修三 (1958年4月~1975年4月)
第3代教授 土井 偉誉 (1976年4月~1995年3月)
第4代教授 星 博昭 (1995年4月~2015年3月)
第5代教授 松尾 政之 (2015年9月~)