第29回日本消化器画像診断情報研究会に参加しました!!
2017年2月11~12日に博多で開催された第29回日本消化器画像診断情報研究会に当科から富松Drが参加しました!!
この研究会は全国胃集検放射線技師連絡会名を母体とした消化管造影検査で歴史のある会ですが、近年では超音波、大腸CTのセッションも開催されています。富松Drは2013年の沖縄大会でCTCトレーニングコースの開催に関わって以来の参加となりました。
以下富松Drから伺った,学会参加後のご意見です.
前回参加した2013年当時は,まだ大腸CT撮影加算が認められておらず、手探りの状態でしたが、4年経った今では多くの方が興味を持って様々なセッションに参加頂いており、裾野の広がりを感じられました.
大腸CTのセッションの直前に開催されていた注腸検査のセッションでは病変が見事に描出された透視画像の数々が提示されており、その研鑽された技術とこれまで培われた消化管造影検査の歴史に対して畏敬の念を抱かざるを得ませんでした。近年、消化管造影検査は近年減少傾向にあり、その診断技術を学ぶ機会を得ることが難しくなっています。時代の流れとは言え、この素晴らしく磨かれた診断学が失われていくのは非常に惜しく、もったいなく感じました。
同研究会のホームページには「検診の重要性をもっと多くの人々が実感してもらえるように努力することが大切で、特に放射線技師が、本当の実力を養い、より広いまた永い視点での実績を上げるのが目下の急務であろう」という市川平三郎先生の言葉が引用されています。大腸CTはモダリティの性質上、消化管造影検査ほどの高みや深みはありませんが、広く、多くの方に検査を行うことができるモダリティです。しかし、検査を広く行うためのマンパワーはやはり必要です。また、有用性の証拠(エビデンス)を導くためには一つ一つの技術が磨かれなければいけないことには違いがありません。大腸CTのセッションには若く油の乗った世代の診療放射線技師の方が多く参加され、熱気に満ちていました。今まさに歩んでいる道程を実感できた会でした。
今回の学会参加で得た知見を伝えて行ければと思います。