お知らせ

医局員よ、これが塾長だ!金子先生、8年越しの悲願達成

「金子塾 塾長」こと当教室の金子 揚 特任准教授がこの度、Korean Society of Thoracic Radiology(以下、KSTR)が主催するWeekly Chest Casesという胸部の画像診断に特化したフィルムリーディングにおいて1位となりました。

岐阜大学放射線科は近年、フィルムリーディングに積極的に参加し数々の受賞歴があります(詳細はこちら)が、その先駆者とも言えるのが金子先生です。その受賞歴は秋季臨床大会フィルムリーディング優勝2回、Radiology "Diagnosis please"優勝1回、画像診断 Case of month 1回と錚々たるものです。他の医局員も、金子先生の快挙に続けるよう、まずは挑戦してみましょう。


以下に、金子 揚 先生からのコメントを掲載いたします。

岐阜大学金子揚です。2021年のWeekly Chest Casesで第一位を獲得することができましたので、ご報告申し上げます。
Weekly Chest Casesは韓国胸部放射線学会のホームーページに掲載されている画像クイズです。特徴的なのは1週間に1問出題される(つまり1年で52症例!)ことと、最終診断と鑑別診断を合わせて5個書けることです。1番上の回答が正解であれば100点、2-5番目が正解に入っていれば70点となります。なかなか鑑別が絞り切れない症例は鑑別診断に何とか入れていれば御の字ということになります。そういう点では実臨床に近いクイズということもできるかもしれません。
今年は運よくロケットスタート(8連勝)でトップに立ち、夏ごろまでは260ポイントくらいのリードで独走しておりました。そこから逆転されたらみっともないという変なプレッシャーがあり、精神的につらい日々が続きました。例年よりもずっと時間をかけて回答しておりましたが、11月~12月は不正解が連発し、最後の症例の前には10ポイント差まで詰められてしまいました。最後の症例(multilocular thymic cyst)の正解を見たときには大変安堵しました。精神的にはつらい1年となりましたが、なんとか一位を獲得することができよかったです。
Weekly Chest Casesには2011年からチャレンジしていて、今年で12年目となります。それまで10年以上も一回も欠かすことなく、現在まで回答を送り続けております。このことは自分自身でも大変誇れることです。そして「続けること」がこの受賞にいたったと思います。「石の上にも3年」とはいいますが、辛抱強く続けることは殊に画像診断の上達に欠かせないことと考えております。
今年は幸い(?)スタートダッシュに失敗いたしましたので、プレッシャーのない中、挑戦を続けております。