専門医研修プログラム

豊富な症例と高度な専門的知識・技術を習得できます。関連病院とも連携し、地域医療にも貢献できます。

専門医研修プログラム

豊富な症例と高度な専門的知識・技術を習得できます。関連病院とも連携し、地域医療にも貢献できます。

専門医研修
プログラムについて

整形外科の研修で経験すべき疾患・病態は、骨、軟骨、筋、靭帯、神経などの運動器官を形成するすべての組織の疾病・外傷・加齢変性です。この多様な疾患に対する専門技能を習得するために、本研修プログラムでは1ヶ月の研修を1単位とする単位制をとります。全カリキュラムを脊椎、上肢・手、下肢、外傷、リウマチ、リハビリテーション、スポーツ、地域医療、小児、腫瘍の10の研修領域に分割し、基幹施設および連携施設をローテーションすることで、それぞれの領域で定められた単位数以上を修得し、4年間で48単位を修得するプロセスで研修を行います。

岐阜大学整形外科Ⅰ型専門研修プログラムの特徴

本研修プログラムでは、基幹施設および連携施設全体において脊椎外科、関節外科、スポーツ医学、手外科、外傷、腫瘍、小児などの専門性の高い診療を早くから経験することで、整形外科専門医取得後のサブスペシャリティ領域の研修へと継続していくことができます。また基幹施設である岐阜大学医学部附属病院における研修では、サブスペシャリティに対する専門性の高い研修に加えて、本岐阜大学の大きな特徴である大学院大学の側面を活かし、その後の大学院進学に備えた臨床研究および基礎研究への深い関わりを持つことができます。
本専門研修プログラムでは、大型総合研修病院として年間1000例以上の手術件数を取り扱う岐阜県総合医療センター、岐阜市民病院があり、さらに小児分野の先端治療を行う高度専門領域研修病院として、岐阜県立希望ヶ丘こども医療福祉センターがあります。また、その領域における地域医療の拠点となっている施設(地域中核病院)としての岐阜赤十字病院、中部国際医療センター、彦根市立病院、松波総合病院、高山赤十字病院、大垣徳州会病院、岐北厚生病院、岐阜清流病院、美濃市立美濃病院といった幅広い連携施設が入っています。大規模総合病院では救急医療としての外傷に対する研修に加えて、サブスペシャリティに対する専門性の高い研修(岐阜市民病院:脊椎・股関節・上肢、県総合医療センター:脊椎・上肢・関節、中部国際医療センター:股関節・脊椎、岐阜清流病院:膝関節)を受けることができます。いずれの連携施設も豊富な症例数を有しており、連携施設研修では毎年多くの手術執刀経験を積むことができます。また執刀した症例は原則として主治医として担当することで、医師としての責任感や、患者やメディカルスタッフなどと良好な信頼関係を構築する能力も育んでいきます。

本研修プログラムでは学術活動として、下記2項目を定めています。

  1. 岐阜県整形外科集談会への参加(年2回)および同会での研究発表(3年目までに年1回)
  2. 外部の学会での発表(年1回以上)と論文作成(研修期間中1編以上)