留学

Department of Biological Chemistry and Molecular Pharmacology at Harvard Medical School

小川寛恭  平成13年 岐阜大学卒業

諸先生のこれまでのご指導により、2011年4月からアメリカ合衆国ボストン、ハーバード大学医学部生化学薬理学講座に研究留学させていただいています。研究テーマは、運動刺激による軟骨保護/変性関連遺伝子の制御機構の解明です。一般に運動は健康に良いとされ、正常な骨格形成、変形性関節症や骨粗鬆症の予防に運動は欠かせません。一方、靭帯損傷や肥満等による関節軟骨への過剰な力学的負荷は変形性関節症を誘発します。 しかし、いわば周知の事実とも言えるこれらの現象のメカニズムはほとんど解かっていません。これらを解明できるとどうなるでしょうか?変形性関節症の新たな予防法や治療薬の開発に始まり、運動刺激から遺伝子発現までのシグナル経路を薬理的に制御することで、運動をしていなくても運動をした事にする事もできるでしょう。一粒の薬で毎日1時間のジョギングの効果を得られる日も遠くないかもしれません。こんな夢を見ながら日々研究に没頭しています。



ハーバード大学医学部正門にて。

ラボの友人Deepak。いつも研究の相談相手になってくれます。


メジャーリーグ Boston Red Soxの本拠地フェンウェイパークは研究室から徒歩圏内です。

家族でナイアガラの滝に訪れました。虹も入ったベストショット!!


Sanford-Burnham Medical Research Institute

野澤 聡  平成10年 岐阜大学卒業

2010年よりカリフォルニア州サンディエゴにあるサンフォード・バーナム医学研究所, Yu Yamaguchi Labにて“骨代謝におけるヘパラン硫酸の役割”といったテーマを軸に研究しています。サンディエゴはAmerica’s finest cityと呼ばれるだけあり、夏涼しく冬は暖かで大変過ごしやすい街です。見上げれば抜けるような青空が毎日のように広がり、研究で躓いてもそれを吹き飛ばしてくれます。ヘパラン硫酸については全くの素人からスタートしましたが、周囲の優秀な研究者達の助けもあり、上記テーマで留学助成金や米国骨代謝学会にて賞を頂くことができました。現在ではヘパラン硫酸/ヘパリンが持つ生物学的活性の奥深さに魅せられ、今後臨床応用に発展し得る研究ができればと実験に励んでいます。
オフにはゴルフやBBQも楽しいのですが、とりわけ国立公園巡りにはまっています。20近い公園を訪れましたが、桁違いのスケールで迫ってくる風景は、感動を通り越して何か哲学的でもあり、最近趣味にしている写真の最高の被写体となっています。
留学では様々な価値観や行動様式に出会うことになり、世界の中の日本(日本人)とは?日本の何が良く何が悪い?といった視点が必然的に身につきます。実験テクニックは当然のこととして、留学で学ばせて頂いた多くの事をいずれ岐阜大学に還元できればと思っています。
最後に、快く留学に送り出して下さった医局の皆様に改めて感謝申し上げます。



サンディエゴのダウンタウン
抜けるような青空は研究の苦労を吹き飛ばしてくれます。


ラボにて
染色標本の封入作業中。

友人宅にてBBQ
色々な価値観に出会いました。

グランドティトン国立公園にて
いずれの公園も桁違いのスケールです。

TSRHC (Texas Scottish Rite Hospital for Children)

神谷宣広  平成8年 岐阜大学卒業

2009年の11月よりTSRHC病院の研究部門に就職し研究室を運営しております(http://www.tsrhc.org)。TSRHCはアメリカの南部テキサス州のダラスにある小児整形外科専門病院で手術件数は年間1300件です。小児整形外科全般を扱っており股関節形成不全や脊椎の側彎症が頻繁に見られます。また小児整形外科の教科書として有名な“ Tachdjian’s Pediatric Orthopaedics ”を執筆しています。股関節のPerthes病に使うScottish Rite装具や脊椎の手術で良く使われたTSRHシステムなどもここで開発されました(TSRHシステムがこの病院の頭文字を意味しており、Scottish Rite装具もこの病院の名前です)。私の研究は小児整形外科疾患の病態メカニズムを解明すべく、患者さんから研究に協力して頂いた材料や疾患モデルマウスを用い分子生物学の手法で解析しております。



Texas Scottish Rite Hospital for Children, founded in 1921 as a polio hospital




清水名誉教授とニューオリンズの国際学会で。


勤務先/連絡先

Research Department
Director of Tissue Bank
Texas Scottish Rite Hospital for Children
2222 Welborn Street
Dallas, TX 75219
Phone: 214-559-8455
Fax: 214-559-7872
Email: Nobby.Kamiya@tsrh.org

Assistant Professor
Department of Orthopaedic Surgery
University of Texas, Medical Center
Email: Nobuhiro.Kamiya@utsouthwestern.edu


京都大学iPS細胞研究所 山田(泰広先生)研究室

河村真吾  平成17年 岐阜大学卒業

2012年4月より京都大学iPS細胞研究所 山田(泰広先生)研究室に所属し、骨軟部悪性腫瘍の研究を行っています。
iPS細胞は2006年に山中伸弥先生(当研究所 所長)が世界で初めて報告した人工多能性幹細胞であり、Oct4, Sox2, Klf4, cMycの4因子を線維芽細胞などの分化細胞に導入して作成されました。
我々はiPS細胞作製技術を用い、淡明細胞肉腫モデルマウス由来の腫瘍細胞(Yamada K, J Clin Invest; 2013)からiPS細胞を作製しています。多能性を獲得した腫瘍iPS細胞を様々な細胞種に分化させることで、腫瘍細胞がどのような変化を示すか観察しています。また、相同組み換え法、BACトランスジェニックシステムなどを用いたES細胞(胚性幹細胞)/iPS細胞への遺伝子導入法を併用し、腫瘍起源細胞の同定、腫瘍発生における遺伝子異常、エピゲノム異常の意義を同定しようと試みています。さらに、ユーイング肉腫においても新規モデルマウス作製を試みています。
仮説をたて、実験を行い、結果を検証し、その中で少しずつ明らかになる事実に興奮する日々の繰り返しです。疾患のより詳しい理解、新たな治療方法の発見に役立つ日がくることを期待して研究に励んでいます。
最後に、京都大学への留学を認めて下さった医局の皆様に改めて感謝申し上げます。


山田研究室のメンバー


腫瘍細胞と腫瘍由来iPS細胞

遺伝子組み換えキメラマウス BACレポーターシステムを用いたトランスジェニックマウス

大阪医科大学

野澤 聡  平成10年 岐阜大学卒業

平成27年4月より翌年3月まで大阪府高槻市にある大阪医科大学整形外科に国内留学させて頂きました。このお話を頂いた際に、単に手術手技を学ぶだけでなく根尾教授の“診断治療に対するlogicalな思考スタイル”と学術活動に対する姿勢を学んでくるように、という旨で理解し快諾させて頂いたことを覚えています。両教授のご高配により国内留学とはいいながら、助教というポジションを頂き、外勤先も脊椎手術(執刀 or 助手)をする病院を担当させて頂くことで多くの症例を経験させていただきました。このような貴重な機会を与えて下さった秋山治彦教授、温かく私を迎え入れて頂き手術場では時に厳しくご指導下さった根尾昌志教授にまずお礼申し上げます。そして、中野敦之先生をはじめ大阪医大の先生方、人手不足の中私を送り出し見守って頂いた岐阜大学整形外科同門の先生方、幼い子供と共に単身赴任中頑張ってくれた妻と両親に感謝したいと思います。



根尾昌志教授と

中野敦之先生(左)中村玄先生(右)と外勤先にて


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