2021.05.24
一般の方へ
当院でがん治療を受けていらっしゃる患者さんへ
新型コロナウイルスに対するワクチン接種に関しまして
がん患者さん、特に現在治療中の患者さんにとりまして、新型コロナウイルスワクチン(以下ワクチン)を接種すべきかどうか、効果や副反応あるいは癌治療への影響はどうかなどの不安や疑問があるかもしれません。現段階では有効とするデータがある一方、変異株に対する効果を含むデータや科学的な知見はまだまだ十分とは言えません。
我が国の厚生労働省をはじめとして海外の行政機関によりますと、治療中の悪性腫瘍の存在は、新型コロナウイルス感染症の重症化因子の一つとされております。他のワクチン同様、副反応が生じるリスクもありますが、がん患者さんにおける重症化の可能性を考慮すると、他に接種できない理由がなければ、本ワクチンの接種によるベネフィットは、リスクを上回ると思われます。
治療の状況(手術、化学療法、放射線療法の影響)を踏まえ主治医の先生と相談されまして、ワクチン接種は前向きに検討しましょう。
なお、ワクチンの接種は、お住まいの地域の管轄役場の指示に従って、施行されますことをご確認頂きますようお願い致します。
詳しくは、下記をご参照ください。
・国立がん研究センター がん情報サービス
ttps://ganjoho.jp/public/support/infection/covid19_QA.html
・日本癌治療学会「がん治療の案内板」
www.jsco.or.jp/guide/index/page/id/295
2021年5月14日
岐阜大学医学部附属病院 がんセンター
新型コロナウイルス感染症対策本部