教室紹介
沿革
岐阜大学医学部整形外科学教室は、昭和27年(1952年)4月1日に開講され、2022年には教室開講70周年を迎えました。常に新たな情報を世界に向けて発信し、整形外科の発展に尽くしています。
綾仁 冨彌 教授
初代教授として、当教室を開講されました。先天股脱、内反足、脳性麻痺、ポリオ後の遺残変形など、小児整形外科手術を多く手掛けられました。また、「要説整形外科学」(後に「小整形外科学書」)を執筆され、多くの学生や整形外科医に読まれました。
赤星 義彦 教授
悪性骨腫瘍に対する制癌剤の動脈内持続注入療法、先天股脱治療後に遺残する前捻過大や外反股に対する減捻内反骨切り術、日本人の大腿骨近位部の解剖学的形態を考慮した股関節prosthesis(岐大式)の開発など、多くの分野で多大な業績を残されました。
松永 隆信 教授
人工股関節置換術、骨切り術、関節鏡視下手術など、股関節外科を中心とした下肢関節外科の分野で多大な業績を挙げられました。また医学部長在任中には、全国に先駆けてテュトーリアル教育を導入するなど、医学教育の発展に尽力されました。
清水 克時 教授
頸椎の前方固定術、脊椎腫瘍や脊椎変形に対する脊椎短縮術、化膿性脊椎炎の後方・前方二期的手術、脊椎分離症に対するワイヤー固定術など、脊椎外科学分野において多くの画期的な術式を開発されました。また、軟骨代謝やたんぱく分解酵素カルパインの研究を中心に、多大な研究成果を挙げられました。
秋山 治彦 教授
人工股関節置換術における手術手技・インプラントの開発、人工股関節再置換術における先進医療の開発や骨欠損部再建法の確立、大腿骨頭壊死症における低侵襲治療法の臨床試験など、股関節外科学を専門にしています。また、軟骨の発生および関節軟骨再生治療のための基礎研究で多くの成果を挙げています。