がんセンター

小川 武則
センター長
小川 武則
二村 学
副センター長
二村 学
牧山 明資
副センター長
牧山 明資

がんセンターは、最先端の抗がん剤治療、放射線治療、外科治療を行うのみならず、臨床研究や基礎研究を含めた「先進的ながん治療開発」と「がん患者さんとそのご家族の心と体の痛みの緩和サポート」を実践することを目指しています。
当院は、厚生労働大臣から「都道府県がん診療連携拠点病院」に指定されており、県内のがん診療連携拠点病院間の連携協力体制強化を図り、岐阜県における中心的役割を担っています。 また、小児・AYA世代の患者さんの療養についての相談体制を整え、特に将来の妊孕性温存のための全県的ネットワークのハブとしての役割を果たしています。
さらにがんゲノム情報を必要とする患者さんへ最適な医療を提供するため、がんゲノム医療連携病院にも指定され、2024年9月より、がんゲノム診療部門に最先端個別化医療推進室を設置、安全で質の高いがんゲノム医療を提供できる体制を構築しています。2021年4月から乳がん治療センター・前立腺がん治療センターも加わり岐阜大学のがん診療を推進しています。

主な役割・活動紹介

放射線治療部門

当院では有効で安全な放射線治療を受けて頂くため、各スタッフが密に連携して診療を行っています。放射線治療専門医を含む放射線治療担当医が診察し、様々な検査情報をもとに患者さんの状態や病気の進み具合に合わせ照射方法を決めています。放射線治療専門技師を含む診療放射線技師が放射線照射を行い、医学物理士や品質管理士を含む精度管理担当技術者が品質管理を行っています。放射線治療専従看護師を含む看護師が日々患者さんのケアを行い円滑に治療を受けて頂くための看護を提供しています。

化学療法部門

当院では患者さんにより安心して化学療法を受けていたたくため、がん薬物治療を専門とする医師ならびに「がん専門薬剤師」を含む薬剤師、 「がん化学療法認定看護師」を含む看護師によって化学療法部門を通営しています。
また化学療法室運営部門会議を設けて化学療法室の円滑な運営をはかり、より患者さんへの負担が少ない治療を提供できるように努めています。さらに薬剤師や看護師による治療に関する指導も実施しており、抗がん剤の注意点や副作用などについてまとめたバンフレットも作成し、患者さんの不安を軽減するよう常に心がけて取り組んでいます。

レジメン審査部門

抗がん剤治療におけるレジメンとは、使用する抗がん剤の種類、用法・用量、休薬期間だけでなく、制吐剤などの副作用を軽減するために使用する薬剤も含めて、投与に関するすべてのものを時系列で示した治療計画をいいます。
当院では院内で使用するすべての抗がん剤治療をレジメン管理とし、有効かつ安全な抗がん剤治療を実施できるように、レジメン審査部門において化学療法レジメンを審査しています。

緩和ケア部門(緩和ケアセンター)

当院は急性期病院であり、一般にイメージされている様ながんの終末期や臨死期の患者さんに限らず、がんと診断された初期の段階から緩和ケアを提供しています。症状緩和をより短期間に図り、患者さんやご家族の希望に沿った療養先につなぐ、短期緩和医療に重点を置いています。
これらの医療を円滑に遂行するために医師・看護師・薬剤師・栄養士・医療ソーシャルワーカーからなる緩和医療チーム(コアチーム) と各診療部門より推薦のあったスタッフや看護師から成るサポートチームで構成されたメンバーの協力を得て身体症状、精神症状のある患者さんとそのご家族に対する緩和医療を積極的に行っています。

教育研修部門

当院では、がん医療に携わる医療従事者を対象にさまざまな教育研修活動を企画しています。全国のがんセンターと連携した高度のがん医療に関する研修会や地域がん診療連携拠点病院において専門的にがん医療を行う医師、薬剤師、看護師等を対象とした研修会を実施しております。また、さまざまながんの講演会などにも後援として携わっております。
また、本部門は、外科系診療科、内科系診療科、放射線科病理部薬剤部看護部などのメディカルスタッフを含めて診療科を横断して連携を図り、患者さんの診断や治療方針について検討しています。具体的には各疾患に対する定期的な治療前、治療後のカンファレンスに加え、臓器横断的腫瘍カンファレンスを定期的に開催しています。これらの研修会は、がん診療の協力体制がより一層強くなることを期待しがん診療の発展を目的として開催しています。院内のみならず院外の医療従事者の方にもご参加いただき意見交換などを行い、患者さんの治療や管理の質の向上に貢献しています。

情報管理部門

がん診療連携拠点病院の指定要件である院内がん登録を2007年より開始しております。がん登録は、がんの罹患やがん患者さんの転帰、その他の状況を把握し、分析する仕組みです。がんの状況を把握しがん対策の基礎となるデータを得るとともにがん患者さんに対して適切ながん医療をするためには不可欠です。
当院では、専任のがん登録スタッフが医師との協力のもと登録作業をしています。また、県民の皆さんへがんに関する情報を発信するために「ぎふがんねっと」を開設し、がんの治療・予防などといった情報をわかりやすくかつ最新の情報を提供しています。

病診連携部門

当院では、「がん相談支援センター」を設置し、がん患者さんやそのご家族からの相談(療養や就労相談)に対応するための窓口を整備し、2024年1月からより一層の相談支援の質の維持・向上を目指し、一定の基準を満たした施設として認定がん相談支援センターの認定を受けました。また、がん患者さんやそのご家族が気軽に立ち寄れる「がんサロン」を開催しており、不安や悩みを語り合える場として多くの方に利用していただいています。地域の医療機関とも「地域連携パス」を介して連携体制を結んでおりますので、退院後も専門病院とかかりつけ医の共同した診療を受けられることや、患者さん自身が治療内容を確認しながら安心して治療に専念できる仕組みを作っています。

がんゲノム診療部門

がんゲノム医療とは、がんの組織や血液を使用して多くのがんに関連した遺伝子を一括して調べる「がん遺伝子パネル検査(がんゲノムプロファイリング検査)」を行うことで、がんの性質を明らかにして個々に適した治療薬情報を提供する新たながん治療の方法です。
当院は、厚生労働省から「がんゲノム医療連携病院」に指定されており、2024年9月からは、がんゲノム診療部門に「最先端個別化医療推進室」を設置し、がんゲノム医療と治療開発・研究を積極的に推進しています。また、ゲノム疾患・遺伝子診療センターと協力して、遺伝性腫瘍の診断・予防・治療・サーベイランスにも力を入れています。

小児・AYA世代部門

第3期がん対策推進基本計画の中では、小児・ AYA世代が一つのキーワードとなっています。
そのため、当院では「岐阜県小児・AYA世代のがん等成育医療相談支援センター」を設置し、県の小児期やAYA世代の患者さんの抱える医療に関する不安や療養に伴う心理的社会的な問題等の相談を受けられる体制を整えました。
また、がんやてんかん等の医療や相談支援に携わる医療従事者を対象とした研修会や県民の方々や小児・AYA世代の患者さんを対象とした講演会等を実施しております。

乳がん治療センター

当センターは、女性のなかで最も多い乳がん患者さんに対し、最新かつ専門性の高い医療を迅速かつ安全に提供することを目的に設立されました。診断・治療(手術、薬物、放射線治療)から緩和医療に至るまで乳がん患者さんのすべてのプロセスに関与します。中でも、繊細かつ正確な診断技術に基づく究極の乳房温存療法であるラジオ波焼灼療法(RFA)、乳房再建術など患者のニーズに合わせた治療を提供します。遺伝性乳がん卵巣がん症候群に対する予防切除、若年性乳がん患者さんへの妊孕性温存療法など、県内唯一の治療も提供しています。こうした高度な医療も、多職種医療スタッフが連携し患者さんに寄り添いながら進めています。

前立腺がん治療センター

現在、前立腺がんの治療方法は数多くあります。そのため自分にはどんな治療があっているのか、どの治療を受けるのか、迷われる患者さんも多いかと思います。一ロに前立腺がんといっても、その悪性度は様々であり、初めの診断および治療を間違うと、以降の治療がとても大変になることも少なくありません。
前立腺がんの予後は比較的良好であるため、 1 0年単位で病気と付き合っていく必要があります。当前立腺がん治療センターでは、病期、がんの悪性度、患者さんの年齢、社会的背景等を考慮し、総合的に判断に基づいて、患者さん個々にあった治療の提供を行います。
特に現状では根治の可能性の少ない転移を有する前立腺がんに対しても、様々な薬剤と手術などを組み合わせて、根治を目指すべく臨床研究などを積極的に行っております。
どの治療を選べばいいのか悩んでいる方、他院で転移があるからこれ以上の治療は難しいといわれた方でも、我々は最後まであきらめずに治療を行います。是非当院に足をお運びいただき、最適な治療法を一緒に考えていきましよう。

主な役割・活動紹介

放射線治療部門

当院では有効で安全な放射線治療を受けて頂くため、各スタッフが密に連携して診療を行っています。放射線治療専門医を含む放射線治療担当医が診察し、様々な検査情報をもとに患者さんの状態や病気の進み具合に合わせ照射方法を決めています。放射線治療専門技師を含む診療放射線技師が放射線照射を行い、医学物理士や品質管理士を含む精度管理担当技術者が品質管理を行っています。放射線治療専従看護師を含む看護師が日々患者さんのケアを行い円滑に治療を受けて頂くための看護を提供しています。

化学療法部門

当院では患者さんにより安心して化学療法を受けていたたくため、がん薬物治療を専門とする医師ならびに「がん専門薬剤師」を含む薬剤師、 「がん化学療法認定看護師」を含む看護師によって化学療法部門を通営しています。
また化学療法室運営部門会議を設けて化学療法室の円滑な運営をはかり、より患者さんへの負担が少ない治療を提供できるように努めています。さらに薬剤師や看護師による治療に関する指導も実施しており、抗がん剤の注意点や副作用などについてまとめたバンフレットも作成し、患者さんの不安を軽減するよう常に心がけて取り組んでいます。

レジメン審査部門

抗がん剤治療におけるレジメンとは、使用する抗がん剤の種類、用法・用量、休薬期間だけでなく、制吐剤などの副作用を軽減するために使用する薬剤も含めて、投与に関するすべてのものを時系列で示した治療計画をいいます。
当院では院内で使用するすべての抗がん剤治療をレジメン管理とし、有効かつ安全な抗がん剤治療を実施できるように、レジメン審査部門において化学療法レジメンを審査しています。

緩和ケア部門(緩和ケアセンター)

当院は急性期病院であり、一般にイメージされている様ながんの終末期や臨死期の患者さんに限らず、がんと診断された初期の段階から緩和ケアを提供しています。症状緩和をより短期間に図り、患者さんやご家族の希望に沿った療養先につなぐ、短期緩和医療に重点を置いています。
これらの医療を円滑に遂行するために医師・看護師・薬剤師・栄養士・医療ソーシャルワーカーからなる緩和医療チーム(コアチーム) と各診療部門より推薦のあったスタッフや看護師から成るサポートチームで構成されたメンバーの協力を得て身体症状、精神症状のある患者さんとそのご家族に対する緩和医療を積極的に行っています。

教育研修部門

当院では、がん医療に携わる医療従事者を対象にさまざまな教育研修活動を企画しています。全国のがんセンターと連携した高度のがん医療に関する研修会や地域がん診療連携拠点病院において専門的にがん医療を行う医師、薬剤師、看護師等を対象とした研修会を実施しております。また、さまざまながんの講演会などにも後援として携わっております。
また、本部門は、外科系診療科、内科系診療科、放射線科病理部薬剤部看護部などのメディカルスタッフを含めて診療科を横断して連携を図り、患者さんの診断や治療方針について検討しています。具体的には各疾患に対する定期的な治療前、治療後のカンファレンスに加え、臓器横断的腫瘍カンファレンスを定期的に開催しています。これらの研修会は、がん診療の協力体制がより一層強くなることを期待しがん診療の発展を目的として開催しています。院内のみならず院外の医療従事者の方にもご参加いただき意見交換などを行い、患者さんの治療や管理の質の向上に貢献しています。

情報管理部門

がん診療連携拠点病院の指定要件である院内がん登録を2007年より開始しております。がん登録は、がんの罹患やがん患者さんの転帰、その他の状況を把握し、分析する仕組みです。がんの状況を把握しがん対策の基礎となるデータを得るとともにがん患者さんに対して適切ながん医療をするためには不可欠です。
当院では、専任のがん登録スタッフが医師との協力のもと登録作業をしています。また、県民の皆さんへがんに関する情報を発信するために「ぎふがんねっと」を開設し、がんの治療・予防などといった情報をわかりやすくかつ最新の情報を提供しています。

病診連携部門

当院では、「がん相談支援センター」を設置し、がん患者さんやそのご家族からの相談(療養や就労相談)に対応するための窓口を整備し、2024年1月からより一層の相談支援の質の維持・向上を目指し、一定の基準を満たした施設として認定がん相談支援センターの認定を受けました。また、がん患者さんやそのご家族が気軽に立ち寄れる「がんサロン」を開催しており、不安や悩みを語り合える場として多くの方に利用していただいています。地域の医療機関とも「地域連携パス」を介して連携体制を結んでおりますので、退院後も専門病院とかかりつけ医の共同した診療を受けられることや、患者さん自身が治療内容を確認しながら安心して治療に専念できる仕組みを作っています。

がんゲノム診療部門

がんゲノム医療とは、がんの組織や血液を使用して多くのがんに関連した遺伝子を一括して調べる「がん遺伝子パネル検査(がんゲノムプロファイリング検査)」を行うことで、がんの性質を明らかにして個々に適した治療薬情報を提供する新たながん治療の方法です。
当院は、厚生労働省から「がんゲノム医療連携病院」に指定されており、2024年9月からは、がんゲノム診療部門に「最先端個別化医療推進室」を設置し、がんゲノム医療と治療開発・研究を積極的に推進しています。また、ゲノム疾患・遺伝子診療センターと協力して、遺伝性腫瘍の診断・予防・治療・サーベイランスにも力を入れています。

小児・AYA世代部門

第3期がん対策推進基本計画の中では、小児・ AYA世代が一つのキーワードとなっています。
そのため、当院では「岐阜県小児・AYA世代のがん等成育医療相談支援センター」を設置し、県の小児期やAYA世代の患者さんの抱える医療に関する不安や療養に伴う心理的社会的な問題等の相談を受けられる体制を整えました。
また、がんやてんかん等の医療や相談支援に携わる医療従事者を対象とした研修会や県民の方々や小児・AYA世代の患者さんを対象とした講演会等を実施しております。

乳がん治療センター

当センターは、女性のなかで最も多い乳がん患者さんに対し、最新かつ専門性の高い医療を迅速かつ安全に提供することを目的に設立されました。診断・治療(手術、薬物、放射線治療)から緩和医療に至るまで乳がん患者さんのすべてのプロセスに関与します。中でも、繊細かつ正確な診断技術に基づく究極の乳房温存療法であるラジオ波焼灼療法(RFA)、乳房再建術など患者のニーズに合わせた治療を提供します。遺伝性乳がん卵巣がん症候群に対する予防切除、若年性乳がん患者さんへの妊孕性温存療法など、県内唯一の治療も提供しています。こうした高度な医療も、多職種医療スタッフが連携し患者さんに寄り添いながら進めています。

前立腺がん治療センター

現在、前立腺がんの治療方法は数多くあります。そのため自分にはどんな治療があっているのか、どの治療を受けるのか、迷われる患者さんも多いかと思います。一ロに前立腺がんといっても、その悪性度は様々であり、初めの診断および治療を間違うと、以降の治療がとても大変になることも少なくありません。
前立腺がんの予後は比較的良好であるため、 1 0年単位で病気と付き合っていく必要があります。当前立腺がん治療センターでは、病期、がんの悪性度、患者さんの年齢、社会的背景等を考慮し、総合的に判断に基づいて、患者さん個々にあった治療の提供を行います。
特に現状では根治の可能性の少ない転移を有する前立腺がんに対しても、様々な薬剤と手術などを組み合わせて、根治を目指すべく臨床研究などを積極的に行っております。
どの治療を選べばいいのか悩んでいる方、他院で転移があるからこれ以上の治療は難しいといわれた方でも、我々は最後まであきらめずに治療を行います。是非当院に足をお運びいただき、最適な治療法を一緒に考えていきましよう。