新生児集中治療部

大西 秀典
部長
大西 秀典
川本 典生
副部長
川本 典生

平成24年度に岐阜大学医学部附属病院における新生児医療の充実およびそれを担う周産期医療に関わる人材の育成を図ることを目的に、新生児集中治療室(NICU)6床、回復期病床(GCU)6床を設置しました。当院のNICUでは、早産児、低出生体重児(未熟児)、病的新生児(遺伝病、遺伝子病、染色体異常、胎芽病、胎児病、新生児仮死、循環呼吸器疾患、代謝性疾患など)などに対し、診断及び高度な専門医療を行い、それを担う新生児科医の育成を図ることをめざしています。全国でも数少ない高度救命救急センターを持つ大学病院であるため、母体の救急疾患にともなう救急搬送も多く、それに伴う出産にも対応しています。早産、低出生体重児の医療に加えて、まだ対応が十分でない出生前や新生児期の診断や治療の難しい病気をもった新生児の早期の診断法の確立と治療の開発をおこない、地域に貢献するNICUを目指しています。

特徴

赤ちゃんに優しい保育環境

赤ちゃんに優しい保育環境のために、胎内環境に近い明るさや、音などに配慮した保育環境に心掛けます。また、早産で小さく生まれた赤ちゃんにとって分娩室から処置室、保育室への移動は大きな負担になりますが、分娩室の隣に新生児集中治療室(NICU)があり、移動がスムーズにできると共に、処置台がそのまま保育器に変わる可変式の保育器を導入し、処置・移動に伴う負担軽減を図ります。採血やレントゲン検査なども小さな赤ちゃんには負担になりますが、微量の血液で検査できる検査装置や、赤ちゃんの体を移動せずにレントゲン撮影できる保育器を導入して、赤ちゃんの負担の軽減に努めます。

赤ちゃんの肺に優しい呼吸サポート

長期間にわたる人工呼吸に伴う肺へのダメージを最小限に抑えるため、高頻度振動換気機能を持つ最新型の呼吸器や、気管内にチューブを入れなくても赤ちゃんの呼吸を補助できる経鼻式持続陽圧換気装置を積極的に利用して、赤ちゃんの肺に優しい呼吸管理をおこないます。先天奇形や先天代謝異常症、先天性免疫不全症などの迅速な診断を行う高度な検査装置の導入
現行の染色体検査や遺伝子検査法では診断が困難な遺伝病、遺伝子病、染色体異常症、胎芽病、胎児病、免疫不全症、代謝性疾患などについてCGHアレイなどの特殊検査を行い、原因検索を進めて早期に診断を行うことで、ひいては新規治療開発につなげることを目指しています。

後遺症を防ぐ脳低温療法の導入

出生時に仮死状態で生まれた赤ちゃんは、酸素不足の影響で脳に障害を受けます。中等度以上の仮死状態で生まれた赤ちゃんに脳低温療法を行うと神経学的な後遺症を防ぎ、予後を改善できることが知られています。当院では新たに新生児の脳低温療法に対応可能な冷却システムと脳活動の異常をリアルタイムで検出することが可能な持続脳波モニタリング装置や近赤外線分光測定装置などを導入して、後遺症なく退院できることを目指しています。

新生児医療を担う人材の育成

当院は、日本周産期・新生児医学会認定専門医研修施設(補完研修施設)として新生児を専門に診察する医師の育成施設としての役割を担っています。医学生や看護学生に、命の誕生の場面を体験し、それをサポートする新生児医療に触れる機会を設けて学んで頂くことで、新生児医療への理解を深めていただき、ひいては新生児医療を担う医師や看護師、助産師などのコメディカルスタッフの育成を図ります。

特徴

赤ちゃんに優しい保育環境

赤ちゃんに優しい保育環境のために、胎内環境に近い明るさや、音などに配慮した保育環境に心掛けます。また、早産で小さく生まれた赤ちゃんにとって分娩室から処置室、保育室への移動は大きな負担になりますが、分娩室の隣に新生児集中治療室(NICU)があり、移動がスムーズにできると共に、処置台がそのまま保育器に変わる可変式の保育器を導入し、処置・移動に伴う負担軽減を図ります。採血やレントゲン検査なども小さな赤ちゃんには負担になりますが、微量の血液で検査できる検査装置や、赤ちゃんの体を移動せずにレントゲン撮影できる保育器を導入して、赤ちゃんの負担の軽減に努めます。

赤ちゃんの肺に優しい呼吸サポート

長期間にわたる人工呼吸に伴う肺へのダメージを最小限に抑えるため、高頻度振動換気機能を持つ最新型の呼吸器や、気管内にチューブを入れなくても赤ちゃんの呼吸を補助できる経鼻式持続陽圧換気装置を積極的に利用して、赤ちゃんの肺に優しい呼吸管理をおこないます。先天奇形や先天代謝異常症、先天性免疫不全症などの迅速な診断を行う高度な検査装置の導入
現行の染色体検査や遺伝子検査法では診断が困難な遺伝病、遺伝子病、染色体異常症、胎芽病、胎児病、免疫不全症、代謝性疾患などについてCGHアレイなどの特殊検査を行い、原因検索を進めて早期に診断を行うことで、ひいては新規治療開発につなげることを目指しています。

後遺症を防ぐ脳低温療法の導入

出生時に仮死状態で生まれた赤ちゃんは、酸素不足の影響で脳に障害を受けます。中等度以上の仮死状態で生まれた赤ちゃんに脳低温療法を行うと神経学的な後遺症を防ぎ、予後を改善できることが知られています。当院では新たに新生児の脳低温療法に対応可能な冷却システムと脳活動の異常をリアルタイムで検出することが可能な持続脳波モニタリング装置や近赤外線分光測定装置などを導入して、後遺症なく退院できることを目指しています。

新生児医療を担う人材の育成

当院は、日本周産期・新生児医学会認定専門医研修施設(補完研修施設)として新生児を専門に診察する医師の育成施設としての役割を担っています。医学生や看護学生に、命の誕生の場面を体験し、それをサポートする新生児医療に触れる機会を設けて学んで頂くことで、新生児医療への理解を深めていただき、ひいては新生児医療を担う医師や看護師、助産師などのコメディカルスタッフの育成を図ります。

高度な医療機器

・脳低温療法用体温自動冷却装置
・脳内酸素飽和度監視装置
・新生児閉鎖型保育器
・新生児開放型保育器
・新生児搬送用保育器
・新生児用呼吸器(SIMV、HFO、nasal-DPAP等)
・新生児黄疸治療用光線治療器
・未熟児網膜症治療用マルチカラーレーザー光凝固装置
・デジタル眼底撮影装置
・血液ガス分析装置
・クリーンベンチ
・分娩監視装置
・超音波診断装置
・新生児用聴力検査装置(AABR)など

高度な医療機器

・脳低温療法用体温自動冷却装置
・脳内酸素飽和度監視装置
・新生児閉鎖型保育器
・新生児開放型保育器
・新生児搬送用保育器
・新生児用呼吸器(SIMV、HFO、nasal-DPAP等)
・新生児黄疸治療用光線治療器
・未熟児網膜症治療用マルチカラーレーザー光凝固装置
・デジタル眼底撮影装置
・血液ガス分析装置
・クリーンベンチ
・分娩監視装置
・超音波診断装置
・新生児用聴力検査装置(AABR)など