大学病院の使命・役割を果たしていけるよう、診療・研究・教育に取り組んでいきたい。
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身近に薬剤師など医療関係者が多かったこともあり、自然と医師を志しました。皮膚科を選んだのは、大学2年生の時に解剖学の講義で電子顕微鏡を使った実験の発表があり、そこで担当の先生から高評価を受け、「もしかしたらこの領域が自分に向いていて、得意なことで人を助けられるかもしれない」と思ったのがきっかけです。岐阜大学医学部附属病院には12年ぶりに戻り、落ち着いた雰囲気の中で大学附属病院としての務めを果たすべく、診療と研究、人材育成に当たっています。
皮膚科では、感染症や免疫疾患、悪性腫瘍など、幅広いトラブルに対応できる体制が整っています。私が専門としているのは水疱症。水疱症は、先天的な遺伝性疾患と自己免疫疾患の2パターンに大別され、特に先天性のものは治療が難しく、死に至るケースもあります。対して自己免疫疾患は、体内に入ってきた異物を認識し、攻撃して排除する「免疫」がうまく機能しなくなる病気。本来の免疫機能に反し、全く無害な細胞や組織を攻撃して皮膚に水疱(みずぶくれ)ができてしまいます。根治が難しく、解明されていない部分が多い病気ですが、患者さんの悩みや苦しみを軽減できるよう粘り強く努めます。
また、どんな病気も早期発見が大事だと近年改めて感じています。例えば、皮膚の病気から内臓の疾患が見つかることもありますので、少しでも体の不調を感じたらまずは身近なかかりつけ医の方へご相談しましょう。
担当
自己免疫性水疱症、皮膚科一般
専門医等
日本皮膚科学会認定専門医
教えてくれた人・・・
皮膚科 科長
皮膚科 科長