腎臓内科

吉田 学郎
吉田 学郎

腎臓の役割は大きく4つあります。1.体から不要な物質を排泄2.体内水分の調節3.酸性アルカリ性の調節4.血液や骨を造るホルモンの産生です。腎臓病にかかるとこれらの働きが悪くなりますが、腎臓病はかなり進行するまで、一般に自覚症状が出にくいといわれています。早期に発見しないと、いつのまにか機械に腎臓の代わりしてもらわないといけないほど(透析)悪くなっている事があります。次のような症状があれば腎臓内科の受診をお勧めします。

1.健康診断で尿の異常(たんぱく尿、血尿)と言われたとき
2.身体(軽い場合は足だけ、ひどい場合は全身)にむくみがでたとき
3.尿の色が異常なとき(赤、黒、赤ワイン色、濁り、など)
4.腎臓機能が悪いと言われたとき
5.血圧が異常に高く血圧の薬でも下がりにくいとき
6.腰(背部)に激痛があり、発熱があるとき
7.透析が必要と言われたとき

主な疾患・診療内容

IgA腎症

我が国では大変頻度の高い疾患で、原発生糸球体腎炎の40%以上を占めます。健診での血尿、蛋白尿で発見されることが多く、時に肉眼的血尿(尿が褐色から赤色)で見つかります。経過はゆっくり数十年かけて腎不全になっていくものが多いが、なかには急速に数年で透析になる症例もあるため腎生検等でしっかり診断し、治療、経過を診ていく必要があります。

IgA腎症

我が国では大変頻度の高い疾患で、原発生糸球体腎炎の40%以上を占めます。健診での血尿、蛋白尿で発見されることが多く、時に肉眼的血尿(尿が褐色から赤色)で見つかります。経過はゆっくり数十年かけて腎不全になっていくものが多いが、なかには急速に数年で透析になる症例もあるため腎生検等でしっかり診断し、治療、経過を診ていく必要があります。

ネフローゼ症候群

腎臓から血液中の蛋白が尿に大量に漏れ出る状態をネフローゼ症候群といいます。正常では一日に0.1~0.2g程度しか尿中にでない蛋白が、3g~10gも漏れ出ます。そのため血液中の蛋白が著しく減少し、むくみを生じます。また全身のだるさが初発症状になることもあります。ほかっておくと肺や心臓にみずが溜まり呼吸困難が出現することがあります。

ネフローゼ症候群

腎臓から血液中の蛋白が尿に大量に漏れ出る状態をネフローゼ症候群といいます。正常では一日に0.1~0.2g程度しか尿中にでない蛋白が、3g~10gも漏れ出ます。そのため血液中の蛋白が著しく減少し、むくみを生じます。また全身のだるさが初発症状になることもあります。ほかっておくと肺や心臓にみずが溜まり呼吸困難が出現することがあります。

糖尿病性腎症

我が国の糖尿病患者の増加は近年著しいものがあります。それに伴い糖尿病で腎臓の悪くなる患者も急速に増加しています。糖尿病も初期には症状がないため放置されがちですが、長期間の間に全身の動脈硬化が進行します。腎臓もはじめは少しの蛋白尿のみですが、次第に尿蛋白量は増加しネフローゼ症候群状態となることがあります。糖尿を患っていると腎臓だけでなく心臓の血管も悪くなっている事が多く、全身にみずがたまると心不全を引き起こす為他の腎臓病よりも早期に透析を導入しなければならないケースが多くあります。そのためか我が国の血液透析導入患者の原因疾患の現在1位となっております。

糖尿病性腎症

我が国の糖尿病患者の増加は近年著しいものがあります。それに伴い糖尿病で腎臓の悪くなる患者も急速に増加しています。糖尿病も初期には症状がないため放置されがちですが、長期間の間に全身の動脈硬化が進行します。腎臓もはじめは少しの蛋白尿のみですが、次第に尿蛋白量は増加しネフローゼ症候群状態となることがあります。糖尿を患っていると腎臓だけでなく心臓の血管も悪くなっている事が多く、全身にみずがたまると心不全を引き起こす為他の腎臓病よりも早期に透析を導入しなければならないケースが多くあります。そのためか我が国の血液透析導入患者の原因疾患の現在1位となっております。

膠原病による腎病変

全身性エリテマトーデス( SLE )、強皮症、関節リウマチなどの膠原病は全身の臓器を侵し、その一つとして腎障害も起こります。特に全身性エリテマトーデスによる腎障害はループス腎炎と呼ばれ多彩な、軽度から重度までの腎障害を引き起こします。そのため治療法も異なり軽度では食事療法のみで良いのですが、重度になると副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤、時には透析や血漿交換など血液浄化療法が必要となることもあります。

膠原病による腎病変

全身性エリテマトーデス( SLE )、強皮症、関節リウマチなどの膠原病は全身の臓器を侵し、その一つとして腎障害も起こります。特に全身性エリテマトーデスによる腎障害はループス腎炎と呼ばれ多彩な、軽度から重度までの腎障害を引き起こします。そのため治療法も異なり軽度では食事療法のみで良いのですが、重度になると副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤、時には透析や血漿交換など血液浄化療法が必要となることもあります。