新生児集中治療部を開設しました

お知らせ
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平成24年4月1日、新生児集中治療部を開設いたしました。
新生児集中治療部には,早産の未熟児や先天性疾患のある新生児を治療する新生児集中治療病床(NICU)などを備え、本院をご利用になる皆さん、そして地域社会へ、これまで以上に貢献できる環境を目指します。

本院では、これまで小児科の新生児室4床で対応していましたが、新生児集中治療病床(NICU)に6床、新生児回復期病床(GCU)に6床をそれぞれ設置し、加えて最新型の保育器や高度な検査機器等を導入しました。
新生児集中治療部は分娩室に直結しており移動がスムーズに行えるため、新生児の移動に係る負担を軽減できる構造となっています。また、室内の音や光なども、新生児に配慮した環境となるよう、工夫が凝らされています。

新生児集中治療部 内覧会の様子

新生児集中治療部開設にあたって
岐阜大学医学部附属病院長  岩間 亨
平成21年に国からの要請もあり,当院としてNICUを設置することにいたしました。その後,平成22年から開設に向けNICU設置準備室を設置し,当院の医師を中心に様々な点からの準備を進めて参りました。
また,この岐阜医療圏において,先発してNICUを運営しておられます岐阜県の総合医療センター,長良医療センター,それぞれのセンターの方々には教育,研修という面で大変お世話になりました。
NICUそしてGCU,それぞれ6床,6床の12床ですが,新しく開設する施設ということで,十分な職員の研修等を行って参りました。これからも,患者さんの安全を第一に運営を進めていきたいと思っております。
将来に向かっては,患者さんへの貢献はもちろん,このような新生児治療に従事する医師,看護師等も十分に研修をしていける施設になっていければと考えております。
何卒皆様にご協力を賜り,今後の運営に努めて参りたいと思っております。

岐阜県健康福祉部  木下保健医療課長
新生児集中治療部の開設おめでとうございます。
岐阜県では,安心して,妊娠,出産出来る体制作りを目標とし,周産期医療体制の計画等を作成し,取組を進めています。
県内のNICUの整備状況としては,今回の6床を加えることで48床となり,国が目安としている数字を満たします。ですが,実際の各NICUの稼働状況等をみると,ほぼ100%という稼働率のところもあり,昨今の情勢と照らし合わせ,まだまだ十分とは言えない状況です。今回の新たな6床の増加により,更に県内の新生児を取り囲む体制が改善していくことを願っています。
平成24年度は,県の医療計画等の見直しを進めていく年度であり,今回の新たなNICUを含めて県内の周産期医療体制を改めて構築していければと考えております。