本院は、現在救急医療で活用されている『MEDICAカード(医療用ICカード)』を発展させた「糖尿病の病診連携システム」を開発し、10月より岐阜市を中心とした医療機関(専門医)と医院(かかりつけ医)で試験運用を開始しました。
増加の一途をたどる糖尿病の患者数は、厚生労働省の「2007年国民健康・栄養調査」によると全国で890万人、岐阜県では予備軍を含めると約30万人と推計されています。従って、専門医だけで治療することは不可能であり、多くの患者を診る「かかりつけ医」との地域連携が重要となりました。
糖尿病の治療目的は、生活の質の低下に直結する合併症(細小血管障害,大血管障害)を防ぐことにあり、医療機関への定期的な通院によって血糖コントロールが行われます。しかしながら、病気は無症状に進行するため、「かかりつけ医」で治療を行うにあたっては、糖尿病の病態評価や合併症の早期発見のために、病診連携による定期的な「専門医」の診察と検査が必要となります。
患者さんが他の医療機関を受診する際には、「かかりつけ医」や「専門医」によって医療情報が『紙』の媒体に記載されて運ばれます。糖尿病診療においては、『糖尿病連携手帳』がその役目を担って広く使われています。
今回、『紙』または『糖尿病連携手帳』に記載されていた医療情報の一部を『MEDICAカード』に記憶させることで、コンパクトにかつ安全に持ち運ぶことができ、しかも、患者さんが『カード』を医療機関に提示することで、医療情報を瞬時に読み取ることが可能となりました。その結果、以前よりも多くの情報を正確に共有することができるので、今後は糖尿病の診療連携が飛躍的に向上すると期待されます。
*岐阜県下の救急車には『MEDICAカード』の読み取り端末が搭載されており、情報を読み取ることで、迅速な搬送先の決定と専門的治療を早期に始めることが可能となっています。
増加の一途をたどる糖尿病の患者数は、厚生労働省の「2007年国民健康・栄養調査」によると全国で890万人、岐阜県では予備軍を含めると約30万人と推計されています。従って、専門医だけで治療することは不可能であり、多くの患者を診る「かかりつけ医」との地域連携が重要となりました。
糖尿病の治療目的は、生活の質の低下に直結する合併症(細小血管障害,大血管障害)を防ぐことにあり、医療機関への定期的な通院によって血糖コントロールが行われます。しかしながら、病気は無症状に進行するため、「かかりつけ医」で治療を行うにあたっては、糖尿病の病態評価や合併症の早期発見のために、病診連携による定期的な「専門医」の診察と検査が必要となります。
患者さんが他の医療機関を受診する際には、「かかりつけ医」や「専門医」によって医療情報が『紙』の媒体に記載されて運ばれます。糖尿病診療においては、『糖尿病連携手帳』がその役目を担って広く使われています。
今回、『紙』または『糖尿病連携手帳』に記載されていた医療情報の一部を『MEDICAカード』に記憶させることで、コンパクトにかつ安全に持ち運ぶことができ、しかも、患者さんが『カード』を医療機関に提示することで、医療情報を瞬時に読み取ることが可能となりました。その結果、以前よりも多くの情報を正確に共有することができるので、今後は糖尿病の診療連携が飛躍的に向上すると期待されます。
*岐阜県下の救急車には『MEDICAカード』の読み取り端末が搭載されており、情報を読み取ることで、迅速な搬送先の決定と専門的治療を早期に始めることが可能となっています。
糖尿病連携パスシステムの概要
特徴的な機能
・基礎情報(神経症,網膜症,腎症,心血管,脳血管)の信号表示
・検査情報グラフと投薬情報グラフの同時表示
・基礎情報(神経症,網膜症,腎症,心血管,脳血管)の信号表示
・検査情報グラフと投薬情報グラフの同時表示