臨床実習
消化器疾患と血液疾患の2領域を中心に学生教育を行っています。
学生教育
当科は消化器疾患と血液疾患の2領域を中心に学生教育を担当しています。3年生から4年生までのチュトーリアル授業で座学を中心に講義を行った後、4年生から5年生にかけての臨床実習では内科医として最も重要な基礎、すなわち問診による病歴聴取、身体診察、血液検査結果の解釈、画像の見方などを指導しています。臨床実習期間の3週間で、消化器疾患、血液疾患をそれぞれ1症例ずつ担当し、主治医と同様に診断から治療方針の決定までを学習させます。また上下部内視鏡、胆膵領域の治療、腹部超音波実習、血管造影検査見学などを通して現場の体験をしてもらいます。実際の患者を担当することで座学では得られない医師としての責任感と診断から治療までのスピード感を味わうことで、座学が得意であったものはこれまでに学習したことの確認とさらなる向上心を持ってもらい、座学が苦手であったものは、改めて座学の重要性を知ってもらい、もう一度医師になる者としての自覚を認識していただきます。また最新の医学情報を学習するため、教科書だけでなく海外の文献も参考にし、日々進歩する実臨床に即した指導を行っています。臨床実習評価として、身体所見とカルテ記載の評価、教授回診でのプレゼンテーション、担当患者に関連した口頭試問を行っています。
実習期間内に臨床講義を担当するグループでは、テーマとなった疾患を実際の患者をモデルに掘り下げて学習し、資料や文献検索にて得られた情報をわかりやすくまとめた上で、スライドを作成し学生主導の講義を行っています。
臨床実習で当科に興味を持った学生には5年生から6年生の間の選択実習にてさらに専門的な実習をしてもらい将来の消化器内科医、血液内科医を育成しています。